【北九州|新体制】積極果敢なサッカーの継続へ若手中心に補強。4年ぶりのJ2挑戦に小林監督は「質を上げる」と決意

2020年01月18日 上田真之介

4人の大卒ルーキーが加入

新加入選手たち。前列左から佐藤亮、村松航太、長島裕明コーチ、小林伸二監督、永野雄大、斧澤隼輝。後列左から鈴木国友、佐藤喜生、永井堅梧、永田拓也。長島コーチは今季就任した。写真:上田真之介(フリーライター)

 4年ぶりのJ2を戦う北九州は1月18日、北九州市小倉北区で新体制発表会を行ない、小林伸二監督や新加入選手などが約400人のサポーターの前で健闘を誓った。

 新シーズンでは8人が新たに北九州のユニホームに袖を通す。そのうち4人が大卒ルーキーで、補強は若手中心となった。指揮2年目となる小林監督は「去年の1年間を土台に、今年は素晴らしいJ2の舞台で恐れることなく、もう少し質を上げ、もう少したくましくチームを作っていきたい」と抱負を語り、「前線の選手が本当に疲れてきた時に使えるカードを増やし、後ろの選手はボールを持ち出し、運べる選手を入れた。カテゴリーが変わっても積極的なサッカーをやる」と補強のポイントを挙げた。

 新戦力のうち北九州の下部組織から阪南大を経てトップチームに加入した永野雄大は「ジュニアユースとユースでお世話になった北九州の地でサッカーができる。ゴール前でのパスやゴールを見てほしい。大きい選手にも負けないがむしゃらなプレーをしたい」と意気込みを語り、東京Vから加入した永田拓也は「経験をこのチームに還元できるように頑張っていきたい。左利きなので、左足の精度や攻撃参加を見てもらえればと思う」と話した。
 クラブは今季のスローガンを「アグレッシブチャレンジャー 新たな頂(いただき)に向かって」と設定。玉井行人社長は「決して下を向かずに、目標に向けて果敢に戦い続ける。そういうクラブの姿勢を示し、(2年前の就任から取り組んでいる)改革を強い意志のもとで進めたい」とスローガンに込めた想いを説明した。また、ユニホームサプライヤーを今季はペナルティに変更。フィールドプレーヤーのファーストユニホームは「北九州の自然を照らす太陽の光の帯をイメージした」(クラブ発表資料による)という黄色と赤のグラデーションが目を引くデザインとなった。背面には北九州としては初めて、選手名をプリントする。

 約1カ月後の開幕戦は福岡とのダービーマッチ。小林監督は開幕カードにも触れ、「開幕は素晴らしい相手と戦える。リーグとしては相手のほうが先輩だが、開幕はホームで勝ちたい。そのためにも日々をこつこつと努力していく」と力を込めた。北九州は1月下旬に長崎県島原市、2月上旬に沖縄県内でキャンプを行ない、開幕に備える。

取材・文●上田真之介(フリーライター)

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