途中出場のラッシュフォードが負傷交代…。「裏目に出た」スールシャール采配にOBの反応は?

2020年01月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官は「出したくなかった」と本音をポロリ

無念の負傷交代を余儀なくされたラッシュフォード。彼を投入したスールシャール監督の采配は、OBたちの目にどう映ったのだろうか。 (C) Getty Images

 現地時間1月15日、FAカップ3回戦再試合で、マンチェスター・ユナイテッドはウォルバーハンプトンを1-0と下し、4回戦に駒を進めた。だが、途中出場したナンバー10が負傷交代を余儀なくされた。

 64分、オレ・グンナー・スールシャール監督はマーカス・ラッシュフォードをピッチに投入し、3分後にユナイテッドはフアン・マタが決勝点を挙げた。だが、そのラッシュフォードが相手選手との衝突で負傷。プレー続行を試みたが、最終的に79分に交代したのだ。

 ユナイテッドは19日にプレミアリーグ首位リバプールとのナショナルダービーを控えている。英公共放送『BBC』によると、スールシャールはラッシュフォードが「走れなかった」と明かし、リバプール戦出場については「数日で検査する。日曜の試合は様子を見なければ」と話した。

「私は彼をプレーさせたくなかったんだ。腰に膝か何かが入った打撲だと思う。だが、少しの間苦しんでいた。だから、私は(先発出場)させなかったんだ。でも、我々は勝利を必要としていた」

 スールシャールは、「彼はゴールになったプレーに絡んだから、良かった。だが、(起用したことは)裏目に出てしまった」と続けている。

「今シーズンの彼は間違いなく最高の調子だったし、彼がリバプール戦に間に合うように我々は全力を尽くす。間に合わなければ、彼抜きで戦うさ」

 だが、ラッシュフォードが不在となれば、ユナイテッドにとって痛手となる。OBのダレン・フレッチャーは、「あの若さですでに200試合に出ていることからも、彼が重要なのが分かる」と持論を展開した。

「ユナイテッドはかなり彼頼みになってきている。チームを駆り立て、シュートを打ち、ゴールやアシストを決めるという点で、ラッシュフォードには負担がかかっているんだ。まるでワンマンチームみたいだった」

 ラッシュフォード自身は試合後、ピッチにうつ伏せで倒れながら腰に手をやる自分の写真をSNSで投稿。「チームメートやクラブ、何よりもファンをがっかりさせたくない。だから今夜も続けるために最善を尽くし、頑張って出場した」とつぶやいている。

 チーム浮上のカギを握り、早期回復が望まれるラッシュフォード。まずは検査の結果が待たれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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