選手権決勝、静岡学園が24年ぶり2度目の優勝! 前回王者の青森山田に3-2逆転勝利で初の単独V!!

2020年01月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半40分に逆転ゴール!

後半15分に同点弾を決めた加納。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 全国高校サッカー選手権大会は1月13日、決勝の青森山田対静岡学園が埼玉スタジアムで行なわれ、3-2で静岡学園が勝利を収め、24年ぶり2度目の優勝を飾った。

 連覇を目指す青森山田に対し、24年ぶりの優勝を目指す静岡学園。試合は互いのカラーを惜しみなく打ち出す激闘となった。

 序盤は青森山田が持ち前のハイプレスで、静岡学園の個人技を抑え込む展開で始まった。青森山田は敵陣に押し込むと11分、セットプレーから古宿理久(3年)のクロスに、DF藤原優大(2年)がヘディングで押し込み、早くも先制に成功した。

 その後は静岡学園も個人技と連動したコンビネーションプレーで反撃。惜しいチャンスも作るが、再び青森山田がネットを揺らす。33分、前線に抜け出した武田英寿(3年)が相手GKに倒されPKを獲得。これを武田自らが決め、静岡学園を突き放す。

 静岡学園は10番の松村優太(3年)が随所に華麗な個人技を見せるが、相手守備を破るには至らない。しかし、前半アディショナルタイムにセットプレーからDF中谷颯辰(3年)がゴールにねじ込み、1点差に詰め寄る。前半は青森山田が1点をリードして終了した。

 迎えた後半は、静岡学園が前半終盤からの流れをキープして押し込んだ。2列目の松村、小山尚紀(3年)にボールを集め、連動したパスワークと局面での技術の高さで青森山田のプレスを剥がしていく。そして後半16分、中央でクサビのパスを受けたCFの加納大(3年)が相手DFを背負いながらの反転シュート。これがゴール右のサイドネットに突き刺さり、静岡学園が2-2の同点に追いつく。

 振り出しに戻された試合は、一時静岡学園が勢いに乗り、勝ち越しゴールを目指すが、青森山田もその攻勢を凌いでイーブンな流れに戻していく。

 しかし後半40分、ついに勝ち越しのゴールが生まれる。MF小山が敵陣左サイドでドリブルを仕掛けファウルをもらい、セットプレーのチャンスが訪れる。この場面で、追撃の1点目を決めたDF中谷がヘディングシュートでゴールネットを揺らした。静岡学園が3-2と勝ち越しに成功する。

 結局、試合は3-2のままタイムアップ。静岡学園が鹿児島実との同時優勝となった95年度大会以来、24年ぶりの2回目の優勝を決めた。静岡学園は初の単独優勝となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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