「叩き直さないとダメ」「賭けているものが違った」GL敗退のU-23日本、相馬勇紀が痛感した力不足とシリアの気迫

2020年01月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕らも全力で戦うというのは話しましたけど、そこは本当に賭けているものが違うなというのは身に沁みました」

同点弾を挙げた相馬だが、勝利には導けず。五輪出場に懸けている相手の気迫を痛感したようだ。(C) Getty Images

 U-23日本代表がまさかのグループリーグ敗退に終わってしまった。

 タイで開催されているU-23アジア選手権は1月12日、日本はグループリーグ第2戦でシリアと対戦。序盤9分にPKで失点するも30分に相馬勇紀のミドル弾で追いつき、その後は押し気味に試合を進めたが、終盤の88分にカウンターから勝ち越し弾を献上。そのまま1-2の敗戦を喫し、2連敗で大会からの敗退が決定した。

 試合後、フラッシュインタビューに登場したのは一時同点となるミドルシュートを決めた相馬。試合を振り返り、「戦えてなかったからこういう結果になったし、やっぱり本大会で1試合目に負けて、点取りに行かなきゃいけなくて、ああやってリスクを負わなきゃいけないことはあるけど、一人ひとりが1対1で負けちゃだめだし、そういう個の部分はまず大切だと思いました」と球際の競り合いや1対1の勝負での重要さを語った。

 また、敗退が決まったことを踏まえ、何が足りなかったのかを問われると、「チームとしての崩しだったり、ある程度バリエーションが出てきているなかで、得点する場面も失点する場面も、やっぱり最後は個人のところ。必然的にそうなるスポーツだと思うので、僕も含めてまず戦うというベースの部分をもっとしっかり叩き直さないとダメかなと僕は感じました」と力不足を認め、やはり個々の能力、勝負強さを高めるべきだという見方を示した。

 今大会ここまで対戦したサウジアラビアやシリアは、オリンピック出場を懸けて戦っているが、こうした相手から感じるものはあったかと問われた相馬は「やっぱり得点のあとにああやって泣いて地面にうずくまって喜ぶ選手がいたり、僕らも全力で戦うというのは話しましたけど、そこは本当に賭けているものが違うなというのは身に沁みました」と語り、対戦相手の五輪出場に対する気迫をひしひしと感じていたようだ。

 敗退が決まってしまった日本。相馬は悔しさを押し殺して「絶対勝ちます」と最終戦への抱負を述べた。最終戦は15日、カタールとの対戦となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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