「クロップと話す機会をもらった後に…」南野拓実がリバプール移籍決断の舞台裏を海外メディアに告白

2020年01月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「本当に求めていたチャンスだった」

マンUやミランといったメガクラブからもオファーを受けていたとされる南野。なぜリバプール移籍を決めたのだろうか? (C) Getty Images

 昨年12月、一人のサムライ戦士が下した決断が日本中を驚かせた。

 オーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクの日本代表FW南野拓実が、プレミアリーグの超名門リバプールへと移籍したのだ。

 ザルツブルクの絶対的なレギュラーに成長した南野には、他にもミランやマンチェスター・ユナイテッド、レバークーゼンなど、複数の有力クラブが獲得を打診していた。だが、24歳の点取り屋は、今シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージで直接対峙し、いち早く違約金725万ポンド(約10億1500万円)を用意したリバプールへ加わった。

 一体なぜ、数あるオファーの中でリバプールを選んだのか? フランスの老舗誌『France Football』の取材で、本人は次のように明かしている。

「元々リバプールが僕に関心を示していたことは知っていたけど、実際にオファーが来たことはサプライズだった。いま、この惑星で最高のクラブからのオファーは、僕にとって大きな意味があった。だから、それを貰った瞬間から『これ以上にないチャンスだ』と直感的に感じたし、本当に求めていたチャンスだった」

 それでも即決はしなかったという南野の心に"決定打"を打ちこんだのは、リバプールが誇る名将ユルゲン・クロップだった。

「すぐには決めなかったけど、2回もチャンピオンズ・リーグでリバプールと戦って、ユルゲン・クロップ監督と話す機会をもらった後に、僕はますますチャレンジがしたいと我慢できなくなっていった。アンフィールドでゴールを決めたことで、自信も持てたし、時間が経つにつれて、あの雰囲気をもっと味わないといけないと、自分に言い聞かせるようになっていた」

 クロップ監督からのラブコールを意気に感じ、リバプールへの移籍を決断した南野。いまだプレミアリーグでのデビューは果たせていないが、自ら「あの雰囲気をもっと味わいたい」と口にしたアンフィールドでのプレーを心待ちにしていることだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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