「あの敗戦があって今日があった」高校女子選手権優勝の藤枝順心が乗り越えた苦難

2020年01月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨年の選手権は1回戦敗退…

INAC神戸に内定している藤枝順心のキャプテン長江伊吹。写真:滝川敏之

 第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝は、1月12日にノエビアスタジアム神戸で行なわれた。藤枝順心と神村学園の一戦は1-0で藤枝順心が勝利を収め、2大会ぶり4度目の選手権優勝を果たした。

 試合は、前半から激しいプレスの応戦で0-0で折り返すと、迎えた後半15分にスーパーゴールが決まる。右サイドから放たれた藤枝順心のFW池口響子(3年)が「絶対決めると思い狙って打ちました」というクロスボールにも思えるロビングがGKの手をかすめゴール左に吸い込まれた。

 その後も一進一退の攻防が続くものの、リードを守り切った藤枝順心が1-0で試合終了を迎えた。

 2017年度の第26回の女子選手権優勝を果たしていた藤枝順心だったが、2018年度の前回大会は1回戦で常盤木学園にスコアレスからのPK戦で敗れると、夏のインターハイでは柳ケ浦(大分)に逆転負けを喫するなど苦しい期間を過ごした。

 試合後のフラッシュインタビューに応えた多々良和之監督は、以下のようにコメント。

「本当に嬉しいです。選手たちが本当に良くやってくれました。(昨年の選手権、夏のインターハイ)あの敗戦があって今日があったのかなと思います。本当に選手たちがよく頑張りました」

 またキャプテンのDF長江伊吹(3年)はこうコメントした。

「嬉しいです。決して自分ひとりで勝てたわけではないので、みんなに感謝したいです。また、今日全校応援に来てくれた学校のみなさん、先生方、父兄の方々にも感謝の気持ちを伝えたいです。(この3年間は)とても濃くて人間的にも、サッカー面でも成長できた3年間でした」

 2015年度の優勝以来、ここ5年で3度の栄冠を掴んだ藤枝順心。苦しい期間を乗り越えて、決勝という大舞台で勝負強さを発揮した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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