「バルサやマドリー並みの人気になる」南野拓実の加入で日本でのリバプール人気が過熱? 英『BBC』がそのフィーバーぶりを紹介

2020年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

(C) Getty Images

 1月付けでレッドブル・ザルツブルクからリバプールに移籍した南野拓実は、1月5日のFAカップで待望のデビューを飾った。現地時間11日に行なわれるトッテナム戦で、プレミアリーグ初出場を果たすかも、注目される。

 エバートンとのFAカップ3回戦では、深夜にもかかわらず、クラブ公認サポーターグループが日本で観戦会を開き、南野のデビューやリバプールの勝利に沸いた。

 1月10日、英公共放送『BBC』は、日本のサッカーやラグビーを追うオリバー・トレンチャード記者の記事を掲載。記事内では、同サポーターグループ代表の田丸由美子氏のコメントなどが紹介されている。

 リバプールは以前から日本においても人気のクラブだ。だが、田丸氏は「(南野の加入で)日本におけるリバプール人気に火がつくのは確実」と力強くコメントしている。

「日本でもっとも人気のある欧州クラブは、レアル・マドリーとバルセロナでした。でもわたしは、南野がリバプールで活躍すれば、スペインの強豪たちのような人気になると思う」

 田丸氏は、すでにリバプールの試合チケット入手方法に関する問い合わせがあると明かし、「1月からはアンフィールドに日本のファンが増えると思う」と続けた。

 日本人選手の獲得には商業面のメリットを指摘する声が付きまとうが、田丸氏は「ユルゲン・クロップ監督は、システムに完璧にフィットすると思わなければ選手を獲得しない監督」「純粋なサッカー面での理由からの獲得だったと思う」と獲得に対する見解を述べている。

 もちろん、南野の存在がクラブの売上アップにつながることを期待するのは悪いことではない。リバプール大学のキーラン・マグワイア氏は「日本のファンとメディアはプレミアが好きで、数年前の香川真司のように、日本人選手が契約するとつねに関心が生まれる」と指摘した。

「南野の獲得はグッズ売上増加や新たなスポンサー契約につながる。アジアでもっとも大きなファン層を持つのはマンチェスター・ユナイテッドだが、リバプールとチェルシーが2位の座を争っている。アジアのファンやパートナーは成功を望む。直近のチャンピオンズ・リーグやクラブ・ワールドカップでの優勝を、より好条件のスポンサー契約を引き出すのに使うこともできるだろう」

 南野が活躍すればするほど、人気は高まり、クラブの収益にもつながる。日本のファンも、リバプールの人々も、それを待ち望んでいるということになるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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