【札幌】加入は大卒ルーキーの3人。コンパクトな26人体制で新シーズンに挑む

2020年01月10日 サッカーダイジェスト編集部

昨季のメンバーは岩崎以外、全員が残留

新加入選手記者会見に臨んだ高嶺(写真左)と金子。新シーズンへの意気込みを語った。

 昨季、クラブ史上初となるルヴァンカップ決勝進出を果たし、同じく今季はクラブ史上初の4季連続でのJ1に挑むこととなる札幌の新加入選手記者会見が1月10日、札幌市内のホテルで行なわれた。

 今季の新加入選手は3名で、日大からMF金子拓郎、筑波大からMF高嶺朋樹、大阪体育大からDF田中駿汰という大卒3選手が新たに"ミシャ札幌"に加わった(タイで開催されているU-23アジア選手権に参加中の田中はこの日は欠席)。

 まず注目すべきは、他クラブからの移籍補強がなく、新たに加入する新卒3名を加えても総勢26選手とコンパクトな編成になっている点だ。この点について竹林京介強化部長は「限られた人数のなかで競ってもらうことで、今季のチームが成長していくと思っている。今回加入する3選手もルーキーと呼ばれる立場ではあるが、昨年すでに(特別指定選手として)試合出場もしており、即戦力。新卒選手が加わるというよりも、補強だと考えている」と説明する。

 田中が欠席したため2名のみの新加入会見となったが、檀上でマイクを握った金子は「開幕からスタメンを取れるようにキャンプからアピールをしていきたい」と話し、高嶺も「ハイレベルな先輩が揃っているが、そのなかで勝負していきたい」と言葉は熱気に溢れていた。
 金子、高嶺ともに東京五輪世代であるため、今季序盤戦の活躍によっては台頭する可能性もある。「現実的に考えて難しいとは思うが、ひとつの目標として意識したい」と高嶺はリーグ戦での早期の活躍を目指しており、金子も同調する。

 U-23アジア選手権に出場中の田中については「3人全員がお互いにライバル」と揃って口にしており、昨年のユニバーシアードで金メダルを獲得した仲間同士の切磋琢磨によってチーム力を高めてくれそうである。

 昨季のメンバーも岩崎悠人が湘南に期限付き移籍をしたのみで、そのほか全選手が残留。例年よりも早い2月16日から公式戦(ルヴァンカップ)がスタートする新シーズンに向けては、チーム作りの面で大きなアドバンテージになり得ると言えるだろう。

「トップ3を目指す」(ペトロヴィッチ監督)という2020年の札幌は、同11日に新チームお披露目の「キックオフパーティー」を札幌市内で行なった後、同13日からタイのチェンマイに移動して1次キャンプをスタートさせる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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