「質の高いアタッカーを探していた」久保裕也がMLSのシンシナティFCに完全移籍! 得点力不足解消にファンも期待

2020年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「上質なフィニッシャー」とクラブも高く評価

MLSでの挑戦が決まった久保。背番号は「7」に決定した。写真はシンシナティの公式ホームページより。

 現地時間1月9日、米国メジャーリーグサッカー(MLS)のシンシナティFCは、ベルギー1部のヘントから久保裕也が完全移籍で加入することを発表した。同リーグが導入しているサラリーキャップ制度の枠に含まれず、年俸制限なしの「特別指定選手」としての契約で、期間は3年。1年の延長オプションが付いている。

 久保は2017年にスイスのヤングボーイズからヘントに完全移籍し、18年8月にブンデスリーガのニュルンベルクへレンタル。だが、ドイツでのプレーはわずか6試合にとどまり、今季はレンタルバックで戻ったものの、出場したのはわずか6試合。直近はベンチ外が続いていた。

 そんななか、アメリカで新たな挑戦に臨むことになった久保は、クラブの公式HPを通じて次のように意気込みを明かしている。

「シンシナティに加入することに、非常に興奮しています。この新しい挑戦は、僕のサッカー人生において非常に大きな意味を持つと感じています。早くサポーターの前でプレーしたいです」
 

 MLSの公式サイトによれば、2019年にMLSに参入したシンシナティは、最初のシーズンを東地区リーグの最下位(12位)で終えた。そのため、新シーズンに向けて補強が急務とされており、リーグワーストの31ゴールに終わった得点力アップの切り札として、久保に白羽の矢が立ったという。

 また、クラブの公式サイトは「クボは日本人として(特別指定選手として)初のMLSプレーヤーとなる」と伝え、日本代表も経験したアタッカーについて、このように期待を寄せている。

「彼はこのクラブで重要な役割を果たすことになる。我々は質の高いアタッカーを切実に必要としていた。久保の加入によってクラブが2020年に成功を収めることができたならば、それは彼の価値を証明するものになるだろう。

 日本、ドイツ、ベルギーなど様々なリーグでの経験に加えて、クボは複数のポジションを務めることができる。最前線でインパクトのある、創造的なプレーヤーになることは間違いない。双方にとっていい移籍になることを願っている」

 久保の加入が発表された現地では「ゴールを見るのが待ち遠しくてたまらない!」「彼の動きはクオリティーが高い、MLSが成長するために必要な人物だと思う」「日本のファンもきっとシンシナティを知ってくれるようになる!」といった期待の声が上がっている。

 久保は今後、3月のMLS開幕に備えることになる。開幕戦ではニューヨーク・レッドブルズとの対戦が予定されており、この試合で新天地デビューを飾るのか注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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