エメリやコバチ、ポチェティーノ…欧州5大リーグで、今季すでに28人の監督が解任! 最多の9人が交代したリーグは?

2019年12月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨季の同時期に起きた解任劇は23回だったが…。

欧州5大リーグのクラブから離れた指揮官たち。だがアンチェロッティはすでにエバートンに就任、ポチェティーノはマンチェスター・シティに就任の噂も…。 (C) Getty Images

 2019年が終わろうとするなか、欧州主要リーグでは多くの指揮官が職を失っている。現地時間12月28日、ウェストハムがマヌエル・ペジェグリーニ監督を、ジェノアがチアゴ・モッタ監督を、モナコがレオナルド・ジャルディム監督を、それぞれ解任することを発表した。

 そして一夜明けた29日、スペイン紙『MARCA』は「欧州主要リーグのベンチで忍耐なし」と、5大リーグにおける監督解任劇が今季は28回と、昨季同時期の23回を上回っていると指摘した。

 もっとも多くの指揮官が泣いたのは、イタリア・セリエAだ。エウセビオ・ディ・フランチェスコ(サンプドリア)をはじめ、マルコ・ジャンパオロ(ミラン)、アウレリオ・アンドレアッツォーリ(ジェノア)、イゴール・トゥードル(ウディネーゼ)、エウジェニオ・コリーニ、ファビオ・グロッソ(ともにブレッシャ)、カルロ・アンチェロッティ(ナポリ)、ヴィンチェンツォ・モンテッラ(フィオレンティーナ)、そしてT・モッタと、のべ9人の監督がクビを切られた。ブレッシァとジェノアはすでに2回の監督解任に踏み切っている。

 イングランドのプレミアリーグも、ハビ・グラシア(ワトフォード)、マウリシオ・ポチェティーノ(トッテナム)、ウナイ・エメリ(アーセナル)、キケ・サンチェス・フローレス(ワトフォード)、マルコ・シウバ(エバートン)、そしてペジェグリーニと6人が解任された。この数は昨季からは2倍増となっている。

 また、スペインのラ・リーガで解任されたのは5人。5大リーグで唯一、昨年に比べて数が減った。マルセリーノ・ガルシア・トラル(バレンシア)を皮切りに、ダビド・ガジェゴ(エスパニョール)、マウリシオ・ペジェグリーノ(レガネス)、フラン・エスクリバ(セルタ)、パブロ・マチン(エスパニョール)がベンチを去った。

 そしてドイツ・ブンデスリーガとフランスのリーグ・アンは、解任されたのが4人と5大リーグのうちもっとも少なかった。ただ、前者は昨季の2人から倍に。ニコ・コバチ(バイエルン)、アヒム・バイアーロルツァー(ケルン)、サンドロ・シュバルツ(マインツ)、アンテ・チョビッチ(ヘルタ・ベルリン)が監督の職を解かれた。

 リーグ・アンの4人は昨季と同数。ギスラン・プランタン(サンテティエンヌ)、シウビーニョ(リヨン)、アラン・カザノバ(トゥールーズ)、そして前述のジャルディムの4名が解任されている。

 すでに複数の監督を解任しているクラブもあるように、クラブにとって"ショック療法"は一種の賭け。だが、それぞれの目標達成のために、指揮官の首を替えなければいけない場合があるのも事実。シーズン後半戦、各クラブで現在采配を振るう監督たちは、生き残ることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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