強化には痛手……「対アジア」が主となる日本代表の2015年

2015年01月03日 週刊サッカーダイジェスト編集部

アジアカップ、W杯予選等々、強豪国との対戦機会は少なく…。

現在はアジアカップ連覇に集中している日本代表だが、将来に向けては小さくない不安を抱えることとなった。 (C) SOCCER DIGEST

 日本代表にとって、2015年はまさに「対アジア」の年である。
 
 アジアカップを除いた10試合ですら、実に8試合がアジア勢との対戦である。これは、2018年ロシア・ワールドカップより、予選方式が変更になったためだ。
 
 今回のW予選は、19年アジアカップの予選を兼ねており、1次予選から40か国の参加が決まっている。そのため、最終予選と合わせて18試合(2次予選8試合・最終予選10試合)が実施され、ブラジル大会と比較して4試合を増加した。併せてFIFAが定めるAマッチデーが10試合に減った影響で、日程が「対アジア」で埋まったのである。
 
 このアジア予選の試合増は、日本代表の強化を考えると相当なマイナス要素だろう。「対世界」を経験するチャンスが少ない日本にとって、親善試合は貴重な場だ。それを「対アジア」に奪われた状況では、世界を見据えた強化は明らかに滞る。
 
 6月から始まる1次予選は5チームによる8試合制のため、割り振られた試合日のいずれかは空くが(日程は4月11日に決定)、それでも試合を組み込めるのは1、2試合だ。
 
 もちろん、この少ないチャンスを活かすためにも、空いた日程には強豪国とのアウェー戦を入れるべきだろう。
 
 すでに3月の2試合は国内開催が決定しているが、仮に残りの試合もホーム開催となれば、日本はシビアな世界レベルを体験できないまま1年を終えることになる……。
 
 
◎2015年の日本A代表の日程
◇アジアカップ
グループリーグ:1月12日パレスチナ戦、1月16日イラク戦、1月20日ヨルダン戦
準々決勝:1月22 or 23日
準決勝:1月26 or 27日
3位決定戦:1月30日
決勝:1月31日
 
◇ロシアW杯アジア1次予選
6月11日・16日
9月3日・8日
10月8日・13日
11月12日・17日
 
◇国際親善試合
3月27日 チュニジア戦
3月31日 対戦相手未定
 
◇東アジア選手権
8月2日 北朝鮮戦
8月5日 韓国戦
8月9日 中国戦
 
※週刊サッカーダイジェスト2015年1月6・13日号より
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