「愛し合ってる老人を見ているようだ…」“名手”カントナ、大不振の古巣マンUを独特すぎる表現で皮肉る!

2019年12月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ユナイテッドは、私の心の特別な場所を占めている……」と切り出し――

90年代のユナイテッドを牽引したカントナは、今でも古巣への想いは抱えているようだ。 (C) Getty Images

 今シーズンのプレミアリーグは、開幕8連勝とロケットスタートを切ったリバプールが、快調に飛ばし続けている。

 17試合を消化して、いまだ無敗。ユルゲン・クロップ体制5年目を迎えたリバプールは、昨シーズンの覇者であるマンチェスター・シティ(3位)に11ポイント差をつけて、首位を独走。過密日程の影響を全くもって感じさせない強さを誇示している。

 そのレッズ(リバプールの愛称)に大きく引き離されているのが、マンチェスター・ユナイテッドだ。

 昨年12月に就任したオレ・グンナー・スールシャール監督の実質1年目で、クラブ伝統のアグレッシブな攻撃的サッカーを定着させ、"盟主再興"の足掛かりを掴む――。開幕前にはそんな青写真を描いていたが、1年前からプレー内容に進歩は見られず……。攻守の狙いがハッキリとしない不安定な戦いが続いている。

 首位リバプールと24ポイント差の8位と落ち込んでいるユナイテッドには、メディアから「退屈だ」「名門に相応しくない」といった批判的な声が上がっているが、こうした反応にレジェンドも続いた。元フランス代表FWのエリック・カントナだ。

 1992年12月にユナイテッドへ加入したカントナは、その圧倒的なカリスマ性で唯一無二の存在となり、名将アレックス・ファーガソンからの信頼も厚かったエースだ。

 引退後に俳優業をスタートさせ、現役時代と変わらない歯に衣着せぬ物言いを公の場で展開することもあるカントナは、この度、クリスマスに合わせて、フットボーラーの情報発信をしている独自メディア『OTRO』で、ショートムービーを公開。サンタの帽子をかぶったレジェンドは、「マンチェスター・ユナイテッドは、私の心の特別な場所を占めている……」と切り出し、こう続けた。

「だが、今のユナイテッドのプレーを見ていると、愛し合っている老人を見ているようだ。できるだけ激しくトライをしているが、結局、皆をガッカリさせるんだ。老人が愛し合っているというのは、自分のことを言ったわけではないよ。それはその……ただの比喩さ。なぜなら私は……。わかるだろ?」

 独特の表現でユナイテッドの現状を皮肉ったカントナは、最後に「だが、いずれは戻ってくる。なぜなら、世界最大のクラブだからだ」と締めている。

 カントナに皮肉られてしまったユナイテッドは、それを見返すパフォーマンスをシーズン後半戦で見せられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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