「タクミは我々の助けになる」クロップ、リバプール現地紙に新戦力・南野拓実への期待を語る

2019年12月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「時間は必要だろうが…」

かつて、香川真司も指導したクロップ。南野の成功にも自信があるようだ。 (C) Getty Images

 2019年が終わりを迎えつつある中で、日本サッカー界にとって大きなニュースとなったのが、南野拓実のリバプール移籍だ。年明けの1月1日、南野は正式に現世界王者の一員となる。

 チャンピオンズ・リーグやクラブ・ワールドカップを制した世界トップのメガクラブが、オーストリアのレッドブル・ザルツブルクでプレーしていた日本人の南野に注目し、期待を寄せて獲得したのはなぜなのか。

 地元紙『Liverpool Echo』によると、ユルゲン・クロップ監督は「タクミに関して我々が知っているすべてが、我々にとてもうまくフィットする」と語った。

「まずなによりも、彼のフットボールのスキルだ。それに、狭いエリアでの決断力、スピード。ボールを奪い返すことにも意欲的だ。ザルツブルクは我々と似た哲学のチームだから、彼はそういうことに慣れているんだよ」

 クロップ監督は「それらはすべて本当に良いことだ。ただ、実際に加入してから彼がいかに適応し、我々がいかに彼と仕事できるのか、どのように我々が起用していくか、様子を見なければいけない」と続けている。

「ただ、長期的に彼が我々の助けになることは疑いない。それは明白だ」

 さらに『Liverpool Echo』は、プレミアリーグの登録規則から、南野のデビューは最短で1月5日のFAカップ(エバートン戦)になると伝えた。それまでにリバプールはプレミアリーグの3試合をこなす。

 クロップ監督は「一緒に仕事するのが待ち遠しい。それに、彼がどこでフィットするかを考えるための時間が少し与えられていることは、とてもいいことだ」とつけ加えた。

 ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ、そしてモハメド・サラーを擁するリバプールの前線は世界最高級。新戦力がいきなり割って入るのは決して容易でない。だが、指揮官からも高く評価されているだけに、南野の新たな挑戦には大きな期待が寄せられている。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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