明治大が10年ぶり3度目のインカレ優勝!延長戦の末に桐蔭横浜大を破り、関東勢で初の大学三冠を達成!

2019年12月22日 松尾祐希

桐蔭横浜大は延長で先制するも及ばず…

10年ぶり3度目の優勝を果たした明治大。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[全日本大学サッカー選手権大会] 明治大 3-1 桐蔭横浜大/12月22日(日)/浦和駒場

 全日本大学サッカー選手権大会は12月22日、決勝が行なわれ、明治大が桐蔭横浜大を延長戦の末に3-1で下し、10年ぶり3度目の優勝を掴んだ。

 夏の総理大臣杯、関東大学リーグを制し、三冠を狙う明治大。対するのは初出場ながら決勝まで勝ち進んできた桐蔭横浜大。絶対王者とチャレンジャーの一戦となった。

 立ち上がりからペースを握ったのは明治大。4−4−2の布陣でスタートすると、CBの常本佳吾(4年)と小野寺健也(4年)が正確なビルドアップで攻撃を組み立て、左SBの蓮川壮大(3年)と右SBの中村帆高(4年/FC東京入団内定)も積極的に高い位置を取る。そこから安部柊斗(4年/FC東京入団内定)と瀬古樹(4年/横浜FC入団内定)が中盤の底でボールを散らし、佐藤亮(4年)と佐藤凌我(3年)の2トップや右サイドハーフの中村健人(4年/鹿児島入団内定)、左サイドハーフの森下龍矢(4年/鳥栖入団内定)がチャンスに絡んだ。

 一方の桐蔭横浜大はCB眞鍋旭輝(4年/山口入団内定)を中心に相手の攻撃を跳ね返しながら、好機を窺う。開始8分に相手GK加藤大智(4年/愛媛入団内定)のキックミスを拾い、イサカ・ゼイン(4年/川崎入団内定)がシュート。惜しくもこれはGKの正面を突き、得点には結び付かない。

 スコアレスで折り返すと、後半も明治大がボールを支配。47分に森下が左サイドから中央に切れ込み、右足でシュート。続く51分には右サイドから中村がカットインし、左足でゴールを狙う。以降は桐蔭横浜大が巻き返される時間もあったが、中東とサイドをうまく使いながら攻撃。63分には瀬古がペナエルティエリア手間から左足で強烈なミドルシュートを放つが、これはポストに阻まれてしまう。75分には佐藤亮と安部のFC東京U-18出身コンビで狭い局面を打開したが、途中出場の小柏剛(3年)が1対1を決め切れない。試合は90分で決着せず、延長戦へ突入する。

 ゴールをこじ開けられない明治大。すると、一瞬の隙を突かれてしまう。延長前半開始早々の3分にFKのこぼれ球を拾った滝沢昂司(4年)の折り返しから、眞鍋にゴールを決められた。

 これで攻めるしかなくなった明治大だが、すぐさま反撃。延長前半6分にペナルティエリア内でPKを獲得すると、佐藤が冷静に決めて同点。これで勢い付くと、同8分に蓮川が最終ラインから攻め上がり、ペナルティエリア内に侵入して左足でネットを揺らした。

 逆転後は落ち着いて試合を展開。延長後半7分には森下が右クロスに合わせ、勝負を決定付ける3点目を奪う。

 3−1で勝利した明治大が2009年度以来となる3度目の優勝を達成。明治大は今季の総理大臣杯全日本大学トーナメント選手権、関東大学リーグ1部に続いての三つ目のタイトルで、関東の大学では史上初の三冠達成となった。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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