名将ヒディンクが堂安を擁するPSVに電撃復帰! 恨み節の中国メディアは「恥を知れ!」

2019年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼はまんまと莫大な違約金を手に入れた。そして…」

13年ぶりに古巣PSVに舞い戻ったヒディンク。73歳となったいまも、引く手あまただ。(C)Getty Images

 オランダが誇る名将、フース・ヒディンクが古巣PSVアイントホーフェンに復帰した。

 現地12月20日、クラブはかつてクラブに黄金期をもたらした元指揮官がテクニカル・アドバイザーに就任すると発表。PSVへの帰還は第2次政権が終焉した2006年以来、実に13年ぶりとなる。

 夏に日本代表MF堂安律が加入したオランダ屈指の名門だが、今季はここまで苦戦を強いられている。そして12月16日、直近12試合で2勝しか挙げられなかったマルク・ファン・ボンメル監督が解任され、アカデミー責任者のエルネスト・ファベルがシーズン終了まで暫定監督を務めることが決まった。ファベル監督は堂安がフローニンヘンで欧州挑戦をスタートさせた際の監督でもあり、まさに旧知の間柄。ヒディンク・アドバイザーは暫定政権を支えながら、迷える名門の再建にひと肌脱ぐ覚悟のようだ。

 一方、この一報に穏やかではないのが中国サッカー界である。大手メディア『新浪体育』は今年9月22日まで中国五輪代表を率い、なにももたらすことなく1年で解任されたヒディンクをあらためて糾弾。次のように論じている。

「東京五輪出場を目ざして立ち上げられたU-21代表チームで、ヒディンクは大した成果も挙げることなく1年でクビになった。求心力はなく、やる気もまるで感じられない苦々しい日々。北朝鮮と引き分けてベトナムに負けるなど、とても(年明けの)U-23アジア選手権を勝ち抜ける状態ではなかったのだ。中国サッカー協会は更迭という苦渋の決断を下し、彼はまんまと莫大な違約金を手に入れた。そして今回、本人は悠々と欧州で要職に就いたのである。まったくの期待外れ。恥を知れ!」

 かなり手厳しいが、いったいどれだけの違約金が発生したのだろうか。

 
 現在、U-22中国代表は中国人のハオ・ウェイ監督が指揮を執っている。東京五輪最終予選を兼ねるU-23アジア選手権(タイ開催)では、韓国、イラン、ウズベキスタンと同居する死のグループに組み込まれた。ここを2位以内で通過し、最終的に日本を除く上位3チームに食い込まなければ出場権は得られない。相当に過酷なミッションとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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