「2つのPKが見逃された」マドリー公式がクラシコの判定に不満を表明! 選手たちも「怒っている」

2019年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

いずれもヴァランヌが倒されるも…

ともにヴァランヌ(右)に対しての行為がPKだったのでないかと、マドリー陣営は怒りの声を上げている。(C)Getty Images

 12月18日に行われた注目のラ・リーガ第10節の延期分、バルセロナ対レアル・マドリーのクラシコは、スコアレスドローでタイムアップを迎えた。
 
 カンプ・ノウで勝点を得たアウェーのマドリーにとっては、悪くない結果と言える。だが、マドリー陣営は、ラファエル・ヴァランヌに対するふたつのプレーがPKにならなかったことに不満なようだ。
 
 ヴァランヌは開始17分、浮き球を競った際にクレマン・ラングレの足裏が太ももに入ったが、主審の笛は鳴らず。太ももの傷を見せてアピールするが、判定は変わらなかった。さらにその後、セットプレーの際にイバン・ラキティッチにユニホームを引っ張られて倒されたとアピールするが、やはりPKはもらえなかった。
 
 マドリーはクラブの公式ウェブサイトで「主審もビデオアシスタントレフェリー(VAR)もヴァランヌに対するふたつのPKを見逃した」との記事を掲載。公式に判定への不満を露にした。
 
 スペイン紙『Marca』によると、主将セルヒオ・ラモスは試合後に「ハーフタイムに見たけど、かなり明確だった。ふたつともPKだ。でも、どうしようもない」と述べている。
 
「VARは助けるためにあるのだが、不運だね。別の日に、僕らがPK(となるファウル)をしても見直されないということがあるだろう」
 
 また、カゼミーロも「ピッチ上では疑問があったけど、映像とヴァランヌの足を見たら……PKだったのは疑いなかったよ」と話している。
 
「僕らは怒っている。少なくとも、見直すことができたはずだからだ。そのうえで、PKの笛を吹くことも、そうじゃないこともあり得るけど、(問題の)プレーを見るべきだよ」
 
 一方、ラングレは「不運にもヴァランヌの足に触れた」としたうえで「僕は相手を叩くのが好きな選手ではない」と主張した。
 
「僕からすれば、あれはPKじゃない。PKだと思うなら、それはその人の意見だ」
 
 元主審のアンドゥハル・オリベル氏は、『Radio MARCA』で「ラキティッチがヴァランヌを引っ張ったのは明らかだ。VAR(の介入)でPKだよ」と、少なくともひとつはマドリーにPKが与えられるべきだったと述べている。
 
「非常に明白なPKだった。VARはどこにいるんだ?」
 
 Marca紙のアンケートでは、6万4000人を超えるユーザーのうち、67%が「ふたつもPKだった」と回答。「ラキティッチのプレーだけPK」が15%、「どちらもPKではない」が14%、「ラングレのプレーだけPK」が4%だった。
 
 勝点で並ぶ両チームのバトルは続く。シーズンが終わった時に、この判定が再び話題になることはあるだろうか。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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