【現地発】日本対香港戦で見られたデモの影響…サポーターが中国国歌に痛烈ブーイング

2019年12月15日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

サポーターは背を向けて反発の姿勢を示していた

中国国歌が流れている間、香港サポーターはピッチに背を向け、怒号のようなブーイングを響かせていた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[E-1選手権2019]日本5-0香港/12月14日/釜山九徳スタジアム

 日本代表と香港代表は12月14日に、E-1選手権で対戦。日本が5-0で勝利し、幕を閉じたものの、この試合が開催された会場の韓国・釜山九徳スタジアムでは政治的な問題を象徴するシーンが見られた。

 その一幕を目にしたのは試合前だった。

 国歌斉唱の際に、中国国歌が流れ始めると、香港のサポーターがピッチに背を向け、痛烈なブーイングを始めたのだ(「一国二制度」をとる香港は、中国国歌が流される)。
 
 香港では現在、中国の「逃亡犯条例」の改定案に対する抗議デモが、長期にわたって続いている。そんな背景もあり、会場に足を運んだ香港サポーターも、中国国歌が会場に響く間、反発の姿勢を強く示していた。

 試合自体は何事もなく終わったが、第3戦で香港と中国は、直接対決を控えている。アクシデントが起きないことを祈るが……。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 

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