「サンチョより上だ!」「完璧な“代役”になる」リバプール地元紙が南野拓実と超人気銘柄を大胆比較

2019年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ミナミノの方が理にかなっている」という根拠は?

リバプール移籍が濃厚となっている南野について、地元紙は連日のように手厚く紹介している。 (C)GEPA pictures/ M. Engelbrecht

 リバプールは世界的な人気銘柄よりも"理にかなった"サムライ戦士を選択したようだ。

 周知の通り、レッドブル・ザルツブルクに所属する南野拓実のリバプール移籍が濃厚となっている。複数の英国メディアの報道によれば、メディカルチェックと個人合意を済めば、晴れて正式契約に至るという。

 現在プレミアリーグで首位に位置しているリバプール。このメガクラブに加入目前となっている日本代表FWに対する関心は日増しに上がっている。

 地元紙『Liverpool Echo』は、来る1月の移籍市場で引く手あまたになりそうな逸材アタッカーと比較した特集記事を掲載。南野の実力がいかに優れているかを紹介した。

 比較対象となったのは、ドルトムントに所属するイングランド代表MFのジェイドン・サンチョだ。現在19歳の俊英は、昨シーズンにブレイクを果たし、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナル、チェルシー、パリ・サンジェルマン、そしてリバプールが獲得を狙っていると取り沙汰されている。

 欧州屈指の人気銘柄とザルツブルクの18番の違いについて、『Liverpool Echo』は、「南野の方がパーフェクトな"代役"になる」と分析した。

「サンチョには、最低でも1億2000万ポンド(約168億円)の経費が掛かるため、クラブは金銭的損失と計画の再考を強いられる。だが、ザルツブルクのタクミ・ミナミノであれば、違約金725万ポンド(約10億1500万円)で引き抜ける。これはリバプールにとって賢明かつ刺激的なビジネスだ。彼の獲得によって、おそらくドルトムントからサンチョを獲得するという憶測は消えることだろう」

 そして、同紙は、「ミナミノは財政的な観点からみても、ピッチ内での力をみても、魅力的な存在である」と絶賛。さらにこう続けた。

「サンチョはすでに欧州中に名を知られている大スターだ。だが、クロップのチームにとってはミナミノの方が理にかなっている。2人は多機能な役割を果たすことができる非常に多様性のあるアタッカーだ。サンチョは、ほぼサイドが主戦場だが、右からカットインしてシュートを狙える左にいることも多い。しかし、その点ではミナミノの方がレベルは上なのだ。彼は3トップのどこでもプレー可能で、攻撃的MFだけでなく、3人の中盤の8番(インサイドハーフ)もこなせる」

 さらに「ミナミノはサンチョよりも決定機を作り出している」と強調し、レポートを次のように結んだ。

「より多様性のあるミナミノは、今季はより中央寄りの役割で起用される傾向にある。そして、ラストパスやシュートで終わるシンプルなプレーよりも、ゴールにアプローチするビルドアップに頻繁に関与してバランスをとっている。

 彼はサラーとマネのカバーとして機能する能力を持っているが、それと同時に3トップのなかで最も置き換えるのが難しいであろうフィルミーノの役割をこなすこともできるのだ」

 いまやカウントダウン状態となっている南野のリバプール入団。日本代表FWへの期待は、高まるばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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