「本当に感謝しかない」タイ人初のJ1制覇!ティーラトンが語る優勝を確信した瞬間

2019年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「苦しい流れから良い流れになった」

タイのムアントンからレンタル中のティーラトン。今季リーグ戦は25試合に出場し3得点を記録している。(C)SOCCER DIGEST

 12月7日のJ1リーグ最終節で、1位・横浜F・マリノスと2位・FC東京の直接対決の末、3-0で勝利を収めた横浜が、15年ぶり4度目のJ1制覇を果たした。

 試合は、逆転優勝に4点差以上の勝利が必要なFC東京の猛攻で始まった。立ち上がりからCKやFKを獲得しペースを掴むと、23分に永井謙佑が裏へ抜け出しGKとの1対1の決定的な場面を迎えるが、ゴールならず。

 そんな嫌な流れを払拭したのが、左SBのティーラトンだった。和田拓也からのパスに反応すると、ペナルティエリア外から思い切りよく左足を振り抜く。ディフェンスに来た東慶悟に当たったボールは、GK林彰洋の頭上を越えてゴールに吸い込まれた。

 試合後に通訳を交えて振り返ったティーラトンはそのシーンをこう語った。

「本当にゴールを決めれたことがすごく嬉しい。そのゴールで自分たちが苦しい流れから良い流れになったので、パスを出してくれた和田選手にも感謝しています。すごい良いボールだったので」

 ゴールに関しては、「ラッキーだったのかなと思います」と笑う。

 試合前から優勝するつもりしかなかったというが、「あのゴールが入ってより確信しました。ただ、相手は実力があるチーム。油断はできなかったですけど本当に勝てて良かったです」

 決勝点となる先制ゴールを決め、横浜の優勝に貢献したティーラトンは、タイ人として初めてJリーグ優勝を経験することになった。

「タイ人として初のタイトル獲得になったことは、僕にとっても、チームにとっても、家族にとってもすごく嬉しいこと。これは自分一人の力ではなくて、周りの人たち、サポートがあって実現できたことです。本当に感謝しかない」

 タイのムアントンからレンタルで加入しているティーラトンはリーグ戦25試合に出場し3得点を記録するなど横浜のサッカーを支えた一人だ。活躍とともに今後の去就にも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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