元日本代表MFの明神智和が現役引退を発表。「来季の契約のお話をいただいたのですが…」

2019年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕の誇りであり財産」

今季はリーグ戦8試合に出場している明神智和。最終節で出番はあるのか。(C)J.LEAGUE

 J3のAC長野パルセイロは12月2日、所属する元日本代表MFの明神智和が今シーズン限りで現役を引退することを発表した。

 明神は柏レイソルの下部組織で育ち、1996年にトップチームデビュー。柏ではキャプテンを務めるなど、99年のリーグカップ制覇に貢献した。その後移籍したガンバ大阪では、ACL制覇、2度のリーグカップ優勝のほか、2012年にはJ2降格も経験。1年での昇格の翌シーズンに国内3冠をという偉業達成に貢献するなど、主力としてチームを支えた。その後、名古屋グランパスでの1年を経て、2017年よりJ3の長野でプレー。Jリーグでは全カテゴリーでプレーし通算555試合に出場している。

 明神のコメントは以下の通り。

「今シーズンをもって現役を引退することを決意しました。

 チームからは来年も選手契約のお話をいただいたのですが、プロサッカー選手として求められるものに応えられないと感じ、引退という決断に至りました。最後までチームの一員として戦いたい気持ちが強く、発表をシーズン終了後にしようと思っていました。一方で、24年間を振り返る中で、関係者やファン・サポーターの皆様には前もってお知らせするべきではないかとも考え、最後まで悩みましたがこのタイミングでの発表とさせていただきました。

 AC長野パルセイロをJ2に上げる。そのことだけを考えてプレーしてきましたが、達成することができず本当に申し訳ない気持ちです。J2に上がり、違う景色を皆様と見たかったです。ただ3年間、AC長野パルセイロのユニホームを着て、AC長野パルセイロのエンブレムのために戦い、長野Uスタジアムでプレーできたことはとても幸せでした。バスでスタジアム入りする時に聞くチャントが特に大好きでした。この3年間で出会い、お世話になったすべての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 この場を借りて、今までお世話になった柏レイソル、ガンバ大阪、名古屋グランパスの関係者の皆様にも心より感謝申し上げます。各クラブでキックオフの笛から試合終了の笛が鳴るまで全力でピッチを走りまわり、プレーできたことは僕の誇りであり財産です。

 24年の選手生活、たくさんの出会いに恵まれ、多くの方々に支えられてここまで現役を続けることが出来ました。本当にありがとうございました。 明神智和 」

 日本代表でも、2000年のシドニー五輪に出場し、稲本潤一、高原直泰ら黄金世代とともにベスト8に進出。同年にはA代表にも招集され、2002年の日韓ワールドカップのメンバーにも選ばれた。代表通算は26試合で3得点を記録している。

 明神の最後の試合となるのは12月8日、長野のホームで行なわれる熊本戦となる。本人の希望により、引退セレモニーは行なわれないという。12月9日に引退記者会見が開かれ、クラブ公式Youtubeにてライブ配信される予定だ。

 数々のタイトルを獲得してきた明神の、第2の人生にも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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