「世界一の幸せ者」マリノスの前回優勝を知る男・元日本代表の栗原勇蔵が現役引退を表明

2019年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

12月7日の最終節終了後に引退セレモニーを開催

今季はリーグ戦での出場はなかったが、カップ戦4試合、天皇杯1試合に出場している栗原勇蔵。写真:滝川敏之

 横浜F・マリノスは12月2日にクラブの公式ホームページにて、栗原勇蔵の引退を発表した。

 栗原は下部組織出身で2002年にトップチームに昇格すると、その後18年間マリノスひと筋でプレー。リーグ戦、カップ戦、天皇杯、ACLなど通算446試合に出場し、数々のタイトルを獲得してきた。

 岡田武史氏が監督を務め、2003、04とJリーグを連覇した前回の優勝を知り、2013年には天皇杯も獲得。また、2006年にイビチャ・オシム監督の下で日本代表にデビューし、国際Aマッチに20試合出場、3得点を記録している。

 栗原のコメントは以下の通り。

「今シーズン限りで引退する事を決断しました。プロ生活をひとつのクラブで全うし、チームメイト、チーム関係者、ファン・サポーターの方々と、18年間苦楽を共に出来た事を誇りに思っています。

 F・マリノスでは、サッカー選手としてはもちろん、人間としても成長させてもらいました。18年の間に、選手としてチームに貢献できた部分もあると思いますが、足りない分はこれから返していければと思っています。

 7日のセレモニーで自分の思いを改めてお話させていただきます。本当に幸せな時間をありがとうございました!

 世界一の幸せ者より」

 今季J1リーグでの出場はない栗原だが、チームは現在首位。FC東京との首位決戦で4点差以上で負けなければ優勝が決まるという断然有利な状況にいる。

 その最終節の試合終了後に、栗原の引退セレモニーが実施される予定だ。クラブひと筋18年。マリノスを支え続けた男の花道に優勝を添えて、"世界一の幸せ者"として送り出すことがことができるだろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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