堂安律、決定機を逸する痛恨ミスショット…。格下に大苦戦のPSVは首位アヤックスが遠のくドロー

2019年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

PSV、格下に苦戦

インサイドに絞る工夫を見せながらプレーした堂安だったが、チャンスを決めきることはできなかった。 (C) Getty Images

 現地時間12月1日に行なわれたエールディビジ第15節で、堂安律が所属するPSVは、敵地でエメンと対戦した。

 3日前に行なわれたヨーロッパリーグはメンバーから外れていた堂安は、この日は右ウイングで先発出場。これでエールディビジでは7試合連続のスタメン起用となった。

 エールディビジの直近5試合で1勝1分け3敗と負け越しているPSV。なんとしても勝利したいこの日は、地力で勝っている相手からリズムを掴むと15分に均衡を破る。CKからシュワーブが豪快な一撃を決めた。

 幸先よく先手を取ったPSVだったが、わずか4分後には肝を冷やすシーンを迎える。19分、ハーフウェーライン付近でボールを奪取したエメンのビイリに超が付くほどのロングシュートを決められたのだが、VARの末に直前の接触プレーがファウルとなり、ゴールは取り消された。

 VARによって事なきを得たPSVは、再びポゼッション率を高めて、エメンを押し込むと、インサイドに絞るなどの工夫は見せた右ウイングの堂安は、積極的にボールに関与して存在感を放つ。39分には、エリア内で巧みに持ち出してから左足で強烈なシュートを放ったが、渾身の一撃は相手DFにブロックされ、決定機を逸した。

 65パーセントもの支配率を維持したPSVが1点をリードして迎えた後半、次点をもぎ取ったのは、劣勢に立たされていたホームチームだった。52分、エメンの主砲コラルが強烈なシュートを決めたのだ。

 ややペースダウンした一瞬の隙を突かれたPSVは、同点として俄然勢いの出始めたエメンに苦戦を強いられ、敵陣にボールを回せない時間が続いた。そのなかで存在感が希薄となっていた堂安は、67分にオランダU-21代表FWのガクポと交代を余儀なくされた。

 その後、PSVは積極果敢にフォアチェックを続けるエメンの守備網を破れずに時間を浪費。結局、最後まで勝ち越し点を奪えずに1-1でタイムアップを迎えた。

 残留争いをしている格下のエメンからの勝点を取りこぼしたPSV。順位こそ3位を保ったものの、首位アヤックスとの勝点は13ポイント差に広げられてしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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