「点は取らないといけないですけど…」浦和のエース興梠慎三が語った“逆転優勝”へのポイントは?

2019年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「明日は凄い力が出せるんじゃないか」と語ったのは?

激しい雨の中で最終調整を行なった興梠が、アル・ヒラルとの決戦に向けたキーポイントを語った。 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 熱烈なサポートを背に浦和の戦士たちが大一番へ臨む。

 11月23日、翌日に行なわれるアジア・チャンピオンズリーグ決勝の第2レグで、本拠地・埼玉スタジアムにアル・ヒラルを迎える浦和レッズは、大原サッカー場で前日練習を公開した。

 今週に入ってから3日連続の非公開練習を実施してきた浦和は、敵地で0-1と敗れた第1レグのゲームを分析し、逆転劇の実現に向けたゲームプランを綿密に練ってきた。そして迎えた前日練習は、通常ならば、一般非公開で、メディアにも冒頭15分しか見せないものを、およそ1時間の練習を全て公開。決戦を前に自信を覗かせた。

 一般公開となったことで、練習場には大雨にもかかわらず、600人のサポーターが集結。「さぁホームだぜ」「目の色を変えて熱く闘え」といった熱いメッセージが綴られた横断幕が至る所に掲げられ、選手たちを奮い立たせた。

 これを意気に感じない選手はいない。練習後の取材対応では、U-22日本代表でもある橋岡大樹が、「いかにいつも以上の力を出せるかが大事になるし、それを引き出してくれるサポーターがついている。明日は凄い力が出せるんじゃないかとワクワクしている」と語れば、ベテランFWの興梠慎三は、次のように意気込んだ。

「もうやるしかない。雨の中で、こんなにもたくさん来てくれた人たちのためにも、必ず勝って優勝したい。話によると完売しているってことなので、本当にサポーターの人たちが後押しをしてくれると思う。その期待には応えなくちゃいけない」

 2年ぶりの戴冠を果たすためには、勝つしかなく、2点差以上での勝利が求められるが、そのなかでキーマンとなるエースの興梠は、「得点は取らないといけないですけど、1点を取られると苦しくなる」と冷静に戦況を見通した。

「なるべくバランスを崩さずに、うまく前からはめられたらいいのかなと。あとはもう後ろのスライドだったりをさぼらずにやることが大切になる。

 (相手は)とくに穴みたいなところはない。一人ひとりがやっぱり上手いし、注意しないといけない。球際だったり、ハードワークをするところは、みんなでしないといけない。そこが勝敗に繋がると思います」

 果たして、浦和は2年ぶりのアジア王者になれるのか――。熱きサポートを受ける"赤きイレブン"は燃えている。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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