プレーオフ進出の可能性を残す「90+7分」弾での劇的勝利!磐田が敵地で札幌を2-1で下す

2019年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

土壇場で荒木がPKを沈める

63分に交代出場した荒木大吾。今季リーグ戦での初得点がチームを救う決勝点に。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは11月23日に、第32節の8試合を各地で開催した。札幌ドームで行なわれた北海道コンサドーレ札幌対ジュビロ磐田の一戦は、2-1でアウェー磐田が勝利を収めた。

 磐田は前節に16位以下が確定。今節敗れるとJ2への降格が決定。また他会場の結果次第では勝利しても降格が決まってしまうという厳しい状況。

 一方の札幌は今季の磐田との対戦を3戦(リーグ戦、ルヴァンカップ)全てで勝利を収めており、ホームでの勝利を狙う。

 試合は、札幌に押し込まれる展開が続いていたが、磐田が26分にワンチャンスをモノにする。ロングボールからのカウンターで右サイドを駆け上がった松本昌也がダイレクトで中央に折り返す。ディフェンスに当たったボールがファーサイドまで流れ、そこに詰めていたアダイウトンがニアサイドを抜き、ゴール右上のネットに突き刺さるシュートで1-0と待望の先制点を得る。

 前半終了間際には札幌のロングボールから鈴木武蔵にGKとの1対1の場面を作られるが、シュートミスに助けられ、磐田が1-0とリードのまま前半を折り返した。

 磐田はハーフタイムで筋肉系の負傷により、ディフェンスリーダーの大井健太郎が大南拓磨と交代するというアクシデントもあり、後半立ち上がりに札幌の福森晃斗からのクロスボールをアンデルソン・ロペスに収められるが、ファウル判定に救われ失点を免れる。

 さらに攻め込まれる磐田は、ルーカス・フェルナンデスのパスから鈴木に抜け出されるが、このシュートも枠の外に外れるなど、札幌のフィニッシュ精度の低さに助けられる場面もあり、なんとか無失点で凌いでいく。

 しかし88分、札幌のCKから深井一希にゴールを許し、土壇場で振り出しに戻されてしまう。

 絶体絶命の磐田だったが、アディショナルタイムに突き放す。オープンな展開の中、荒木大吾がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。自身でPKを蹴ると、GKの足に当たるがそのままネットに吸い込まれ2-1とリードし、試合終了のホイッスルを迎えた。

 この結果、磐田は勝点を28に伸ばし、順位は18位のまま。しかし他会場で、湘南が引き分け、松本が負けたため、プレーオフ進出の可能性を残した。一方の札幌は勝点43で8位となった。

 次節、磐田は名古屋とホームで対戦。札幌はアウェーの鳥栖に乗り込む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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