「ケインがもう移籍したいと…」トッテナム元主将がモウリーニョ新体制に懸念! 1月の大型補強の可能性は?

2019年11月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「若手を起用してその成長を助けたい」

トッテナムの新指揮官に電撃就任したモウリーニョ。“補強癖”がクラブのポリシーと合わないとの指摘もあるが……。(C)Getty Images

 11月19日にマウリシオ・ポチェティーノ監督を解任したトッテナムは、その翌日にジョゼ・モウリーニョ新監督の招聘を発表した。

 昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)でファイナルまで勝ち進んだトッテナムだが、今季はプレミアリーグで14位と低迷。この事態を受け、クラブは功労者のポチェティーノに別れを告げ、数々のビッグクラブでトロフィーを獲得してきたカリスマ指揮官を招いた。

 4位マンチェスター・シティに11ポイント差と厳しい状況ながら、モウリーニョ・トッテナムがまず目指すべきは、来季のCL出場権獲得(4位以内)だろう。ただ、英紙『Guardian』によると、新監督はクラブから1月に大型補強する資金はないと宣言されているそうだ。

 ポルトガル人指揮官はクラブ公式チャンネルのインタビューで、「このチームが本当に好きだし、若手を起用してその成長を助けたいと望まない監督はいない」と述べている。

「リーグでの位置は分かっている。我々がそこに属さないということも知っている。試合ごとに戦わなければいけない。次の試合で勝利を望む。それを最後まで続けるんだ。シーズンが終わった時にどうなっているかを見てみよう。ただ、わたしは、今とは違う順位にいるはずだと分かっている」
 
『Guardian紙』によれば、モウリーニョはクラブと交渉する中で、エースのハリー・ケインを夏も放出しないことを要請したという。ただ、かつてトッテナムでキャプテンを務めたマイケル・ドーソンは『talkSPORT』で、選手の慰留が「モウリーニョが最初にやるべきこと」だと述べた。

「あの選手たちはポチェティーノが大好きだった。この5年で素晴らしいことを成し遂げてきたからね。彼がハリー・ケインをつくったんだよ。そのケインが『もう移籍したい』と思うようにならないことを願う」

 さらに、ドーソンは「クリスティアン・エリクセン、トビー・アルデルワイレルド、ヤン・ヴェルトンゲン…彼らは残りたいと望んでいるだろうか?」と続けた。

「契約満了となるようなそれらの選手が落ち着かず、ひとりが去ったら次々にドミノ効果で……となることもある」

 モウリーニョがシーズン途中からチームを率いるのは、ポルトの監督に就任した2002年1月以来、約18年ぶりとなる。そのポルトではその後、欧州制覇も果たしたが、トッテナムではどのような結果を残すだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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