「奇妙な気持ちだ…」ポチェティーノの解任にトッテナムの面々の反応は? モウリーニョの電撃就任を予見していたCBも…

2019年11月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

サポーターズクラブは経営陣の決定を疑問符

トッテナムを強豪へと押し上げたポチェティーノ(右)だったが、今シーズンの不振を受け、職を追われた。 (C) Getty Images

 昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)でチームを決勝まで導いた指揮官が、プレミアリーグで14位という今シーズンの低迷を受け、解任の憂き目に遭った。11月19日、トッテナムはマウリシオ・ポチェティーノ監督を発表した。

 サウサンプトンでの手腕を買われ、2014年夏に就任したポチェティーノは、1年目にリーグ・カップで決勝に勝ち進むと、2年目以降は4シーズン連続でプレミアリーグのトップ4入りを達成。2016-17シーズンには2位という記録を残し、昨季のCLではファイナルまで駒を進めた。

 5年強に及んだ在任期間中にポチェティーノ監督が育てた選手は少なくない。2015-16シーズンから飛躍的に成長を遂げたデリ・アリもそのひとりだ。アリはツイッターで指揮官との写真を投稿。アルゼンチン人監督を「友人」と称して謝意を伝えている。

「この人には感謝しきれない。本当に多くを教わった。すべてに感謝している。幸運を。また会えることを願っている」

 サポーターズ・トラストも声明で、「ショックを受け、悲しんでいる」「彼がもたらしてくれた喜びを、我々は決して忘れない」と驚きとともに感謝を伝えた。その一方で、「なぜ中断期間の最初ではなく、その終わりにこの決断を下したのか」など、経営陣のプランニングに疑問符をつけている。

 また、この日、ベルギー代表としてEURO2020予選キプロス戦に出場したトビー・アルデルワイレルドは、試合後に英衛星放送『Sky Sports』で「大きな知らせだね。試合後に聞いた」と述べた。(『Evening Standard』より)

「サッカーの一部ではあるけど、監督が去るのを見るのは決してナイスなことじゃない。どうなるかまったく分からないし、僕にとっても驚きだ。落ち着くまで数日必要だろうね」

 さらにアルデルワイレルドは、「クラブが決めたことで、僕らは受け入れなければならない。できるだけ早くに状況を変えていかないと。僕らは一緒に大きなことを成し遂げてきた。だから、彼がクラブでしてきたことに感謝しなければいけない。彼はクラブを次のレベルに引き上げたんだ」と続けている。

「監督交代は僕にとってキャリアで初めてだ。奇妙だけど、どんな気分になるかは言えないな。僕らはただハードワークを続け、団結し、できるだけ早くに変えていかなければいけない」

 変化の第一歩が、後任監督の決定だ。ポチェティーノが解任された翌日には、ジョゼ・モウリーニョの電撃就任が発表された。

 なんとアルデルワイレルドは、この"スペシャル・ワン"の就任を予見した。

「スパーズはビッグクラブだ。だから、ビッグな監督が来ると分かっている」

 ポチェティーノの下で成長してきたトッテナムの選手たちは、"スペシャル"な新監督と一緒にさらなる活躍を見せることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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