【移籍市場超速報】ユーベは重要なSBと契約延長へ & 各クラブは欧州各国の若き逸材を獲得 etc.

2014年12月22日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

重要な右サイドの主を引き留めて、ユーベもホッとひと安心!?

アーセナル、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンなどが関心を示していたといわれるリヒトシュタイナー。ユベントスにとっては攻守に不可欠なサイドプレーヤーだ。 (C) Getty Images

【ユベントス】リヒトシュタイナーとの契約延長が確実に
 
 かねてから進められていたユベントスとシュテファン・リヒトシュタイナーの契約延長交渉が、ようやく合意点を見出した模様だ。
 
 2017年までの2年契約+3年目のオプションつきで、年俸はボーナスを入れると300万ユーロを超える数字になる。
 
 正式なサインは、ウインターブレイク明けになる見込みだ。
 
 
【ナポリ】ベルギー代表SBトーマス・メウニエに照準
 
 左右のSBの補強に動いているナポリの獲得リストに、ベルギー代表の大型右SBトーマス・メウニエ(ブルージュ)の名前が挙がっている。
 
 今シーズンはヨーロッパリーグでも活躍した23歳で、慎重190センチと大柄だが、ユース時代はウイングとしてもプレーした攻撃的な選手だ。
 
 ブルージュとの契約は2016年までで、クラブのヴィンセント・マンネルトSDは「ナポリがメウニエに関心を持っていることは知っているが、まだ公式なクラブ間の交渉は始まっていない。我々としては、可能ならば契約を更新したいと思っている」とコメントしている。
 
 
【サンプドリア】ムリエル獲りに本気
 
 ウディネーゼのコロンビア代表FWルイス・ムリエルに対する興味を、公に認めたサンプドリアのカルロ・オスティSDは19日、レーガ・カルチョの会合でウディネーゼと具体的な話し合いを持った。
 
 サンプドリアで出場機会が得られずにいるアルゼンチン人FWゴンサロ・ベルヘッシオを交渉に組み込むことも提案されたが、これはウディネーゼ側が拒否した模様である。
 
 話をまとめ挙げるのは簡単ではなさそうだが、サンプドリア側は希望を捨てておらず、今後の進展が注目される。
 
 
【パレルモ】"ブルガリアのピルロ"ヤネフを獲得
 
 パレルモは、ブルガリアU-17代表MFグレゴリー・アンゲロフ・ヤネフ(レフスキ・ソフィア)と来シーズンからの契約で合意に達した。
 
 ヤネフはU-17代表でキャプテンを務め、「ブルガリアのピルロ」という異名をとるタレント。ここ数日、パレルモでセレクションを受けていたが、ポジティブな評価を得て獲得が決まった。
 
 移籍金は、100万ユーロ前後になるものと見られる。
 
 
翻訳:片野道郎
 
◎翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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