英メディアが「輝かしい日本のヤングタレント5人」を選出! 久保建英、堂安律らとともに、Jリーグから唯一選ばれたのは?

2019年11月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「カズから見出しを奪わない理由が見当たらない」

(左から)冨安はイタリア、堂安はオランダ、久保はスペインでそれぞれ研鑽を積んでいる。 (C)Getty Images、Mutsu KAWAMORI

 A代表の常連となっている堂安律と久保建英は今回、来年に控える東京五輪を戦うU-22代表に招集された。順当に本大会のメンバーに名を連ねれば、主軸を担うのは間違いない。

 そんななか、英メディア『These Football Times』が、日本サッカーに詳しいサム・ロブソン氏とともに、注目すべき若手5人を選出している。

「ラグビーワールドカップでも見られたように、日本という国は、真のライバルから"予想外の勝利"をもぎ取る力を秘めている。しかし劇的な展開は、偶然によるものではなく、長期的なビジョンによる育成の成果だ。彼らは2050年のワールドカップ優勝という確かなビジョンの下、着々と計画を進めている」

 そう前置きしつつ、来夏に東京五輪で活躍が期待される日本の若き才能にフォーカス。5人のうち、4人はいわゆる"欧州組"だ。すでに欧州のトップリーグで活躍している3人について、このように評している。

 先日、ラ・リーガで初ゴールを決めた久保については「"日本のメッシ"と呼ばれている彼は、日本のサッカー界において新たな道を切り開く劇的な存在。一見小さいけれどボールはその足に吸い付き、DFにとっては予想できない動きで翻弄する」と紹介。

 また、オランダの強豪PSVで奮闘中の堂安については、「彼のスタイルを確立するために戦いを続けている"エールディビジの宝石"」と綴り、五輪世代ながらA代表でレギュラー格になりつつあるボローニャの冨安健洋は、「今夏にイタリアに渡って以来、日本とベルギーでの活躍を知らない人々を驚かせ続けている。いずれ守備のオールラウンダーとなるだろう」と評している。

 欧州組のもうひとりは、現在スペインの2部B(実質3部)のバルセロナBに籍を置く、安部裕葵。記事は、こう伝えている。

「バルセロナから去った久保の代わりのような扱いをされていることが多いが、彼は確かな才能がある存在だ。ロブソン氏は『久保と並び、安部は過去5年間で最も技術的に優れた日本人選手だ』と高く評価した。事実、予測不可能なウインガーとしての才能を開花させるだろう」

 そして、唯一Jリーグから選出されたのが、横浜FCに籍を置く斉藤光毅だ。

「日本の2部リーグのチームに籍を置く18歳の彼に注目している人は、まだ少ないかもしれない。だが、明らかに彼の成長曲線は他を寄せ付けないほどに上向いている。活発で素早いFWであり、上の世代の代表に"飛び級"で参加するなど、評価は高い。

 ロブソン氏は『来季、横浜が1部に昇格してコウキがプレーすれば、最年長であるキング・三浦知良から見出しを奪わない理由が見当たらない』と絶賛。今後数年間、日本にとって重要なプレーヤーになる才能を持っている」

 開催国として五輪を戦う日本の若き才能に、海外のメディアも大きな期待を寄せているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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