「屈辱を忘れるな!」“トロフィー踏みつけ事件”から半年、U-18中国代表が天敵・韓国との再戦に燃える!

2019年11月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「パンダカップのチームとは違う」と中国紙

韓中両国に後味の悪さを残した“トロフィー踏みつけ事件”。あれから半年、U-18代表同士が公式戦で激突する。(C)Getty Images

 目を疑う事件が起きたのは、今年5月のことだった。

 中国で開催されていたユース国際大会「パンダカップ」。圧倒的な力量差を見せつけて3連勝を飾り、優勝を遂げたのがU-18韓国代表だった。問題のシーンが飛び出したのは、表彰式の終了後だ。ピッチに残っていた韓国人選手たちの悪ふざけがエスカレートし、地面に置かれた優勝トロフィーに片足を乗せて高笑いする選手や、トロフィーに向かって放尿するポーズを見せる選手も登場。これら一連の様子が画像や動画で中国版ツイッター「ウェイボー」に掲載されて一気に拡散し、猛烈なバッシングを浴びるに至ったのである。

 事態を重く見た韓国サッカー協会はすぐさま大会事務局と中国サッカー協会に対して、監督や当該選手たちを連れて謝罪に向かった。だが色よい返事はもらえず、優勝の権利を剥奪されてしまう。中国をはじめ世界中のファンから批判が殺到すると、うんざりした複数の韓国メディアが反論を展開するなど大騒動に発展し、後味の悪さを残した。

 あれから5か月。"トロフィー踏みつけ事件"の日、韓国に0-3の完敗を喫したU-18中国代表にリベンジの機会が訪れた。現在ミャンマーで開催されているU-19アジア選手権予選で、両国はグループIで同居。ともに11月6日の初戦で快勝を収め、第2戦が同8日、そして同10日の最終戦で韓中の直接対決が予定されている。

 中国の全国スポーツ紙『新浪体育』は「あの屈辱を忘れるな! 借りを返すときが来た」と論じ、次のように展望した。

「パンダカップの優勝セレモニーで起きた事件は許しがたいものだったが、当時の中国と韓国の両チームにはやはり小さくない差があった。そこからチームは3か月間に及ぶ合宿を敢行したが、そもそも中国はベスト布陣ではなく、今大会にはパンダカップで不在だった主力も合流している。ウォルバーハンプトン(イングランド)のFWヘ・ツェンユ、アトレティコ・マドリー(スペイン)のMFシェン・ロンら海外組だ。最初の2試合でしっかり連勝を収め、首位通過を懸けて韓国との最終戦に臨みたい」

 はたして格上の韓国に対して、若き中国代表はどのような戦いを見せるのか。両国のファンとメディアが大いに注目する一戦となりそうだ。

 
 日本も参戦している大会は、全11組に分かれたグループリーグのみが開催される。各組1位と、成績上位の2位4チームの計15チームが、来年秋にウズベキスタンで行なわれる本大会に駒を進める。日本はグループJでグアム、ベトナム、モンゴルと同居。11月6日の初戦でグアムを10対0で下し、大勝スタートを切っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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