リバプール、クラブW杯初戦前日に国内カップ戦開催が決定…。クロップも「問題なのは明らか」と嘆き

2019年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

リバプールも公式声明で「理想的なシナリオではない」と苦言

前々から過密日程に対しては厳しい意見を口にしていたクロップは、新たに決定した国内カップ戦のスケジューリングに苦言を呈した。 (C) Getty Images

 強ければ強いほど、過密日程の問題に悩まされる。だが、これほどの事態はなかなかない。

 11月5日、リバプールのリーグ・カップ準々決勝が12月17日に開催されることが決まった。昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)王者リバプールは、翌日の18日にカタールでクラブ・ワールドカップ(W杯)準決勝に臨むため、2日連続で異なる大会を異なる場所で戦うことになったのだ。

 異例の事態に、リバプールは公式声明で、「理想的なシナリオではない」と、代替日程案の協議など、イングランドフットボールリーグ(EFL)の尽力に感謝したうえで、苦渋の結論を出したと発表した。

「最終的に、大会そのものの日程を妥協したり、選手たちに過度の負担をかけることなく、適切と考えられるものはなかった」

 クラブはそれぞれの大会に異なる2チームで臨むことを明かしている。だが、リバプールだけの問題ではなく、好ましくない事態であることは明白だ。英公共放送『BBC』によると、ユルゲン・クロップ監督は、「解決策を見つけないと。問題なのは明らかだ」と述べた。

「毎年同じことをしているじゃないか。『3日間で5試合だ。どうなるか見てみよう』みたいにね」

 さらに指揮官は、「始める前に考えるべきだ。問題はリーグ・カップだけじゃないからね」と続けた。

「このまま続けることはできないよ。話し合って、どこかで解決策を見つけなければならない」

 そして、現実問題として、2日連続で異なる地での試合をこなすためにどのようなオペレーションで臨むか問われると、クロップ監督はジョークを飛ばしている。

「(リーグ・カップ準々決勝の相手)アストン・ビラにカタールまで来てもらって、そこで試合できるか聞いてみるよ」

 クラブW杯には世界一の称号が懸かるだけに、主力をカタールに向かわせ、若手中心でリーグ・カップを戦うことが妥当との声もあるが、いずれにしてもクロップ監督とリバプールの決定が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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