伊東純也はアンフィールドで不発…。王者の勝負強さを発揮したリバプールはグループ首位に浮上!【CL】

2019年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

劣勢に立たされたチームで伊東は…

ケイタやファン・ダイクといったフィジカル面での違いが明らかな二人の名手対戦した伊東だったが、周囲との連携も欠いて、途中交代を余儀なくされた。 (C) Getty

 現地時間11月5日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージの第4節が開催され、グループEでは、イングランドのアンフィールドで最下位のヘンクと2位のリバプールが対戦した。

 ヘンクに所属する日本代表FWの伊東純也は、3-5-2の2トップの一角でスタメン出場。これでCLでは4試合連続での先発起用となった。

 第3節のリターンマッチとなった一戦は、週末に行なわれるプレミアリーグのマンチェスター・シティ戦を見据え、前節からスタメン4人を入れ替えたホームのリバプールが立ち上がりに幸先よく均衡を破る。

 13分、オリギのパスに反応して左サイドを攻め上がったミルナーが鋭いクロスをエリア内に供給。相手DFに当たってルーズボールになったところをヴァイナルダムが右足のアウトサイドで流し込んだ。

 キックオフ直後から守戦を選択していたヘンクは、早々に失点をして、ゲームプランが崩れると、完全にペースをリバプールに握られた。チームが劣勢となるなかで、伊東は相手最終ラインの背後でパスを受ける動きを見せたが、味方からフリーでボールを引き出せない時間が続いた。

 終始、ホームチームのペースで進んだ前半だったが、決定機を決めきれずにいた終了間際にアウェーチームがワンチャンスを活かす。41分、左からのCKをニアサイドに飛び込んだサマタがヘディングでねじ込んだのだ。

 タイスコアで迎えた後半も、前半と同様にリバプールが主導権を握ると、53分にファーストチャンスをモノにする。サラーからのパスをエリア内で受けたチェンバレンが反転しながらシュート。渾身の一撃がゴール右下隅へと突き刺さった。

 再びリードを奪われ、後手に回っていったヘンクは、伊東とサマタの2トップ頼みのカウンターから反撃の糸口を模索したが、ファン・ダイクとゴメスの両CBを中心にした相手の守備陣をなかなか突き崩せない。

 その後も、試合は、攻めるリバプールと守るヘンクという構図で進行。何とか反撃に出たい後者は、68分にハードワークを続けていた伊東を下げてDRコンゴ代表FWのヌドンガラを送り込んだが、相手ゴールを脅かせず……。次第にパスミスが悪目立ちするシーンが増えていった。

 時間の経過とともに運動量が落ちていったヘンクを尻目に安定感抜群のプレーを披露したリバプールは、残り時間も危なげなく消化。結局、2-1で勝利した。

 週末に迎えるプレミアリーグでのビッグマッチを睨みながら、巧みな試合運びで勝点3を積み上げたリバプールは、ナポリを抜いてグループ首位に浮上。一方のヘンクは逆転での決勝トーナメント進出に向けて黄色信号の灯る敗戦となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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