【ルヴァン杯決勝|川崎】「みんなに連れてきてもらった」田中碧が痛感するファイナルのピッチに立つ重み

2019年10月25日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

J1デビュー戦で初ゴールの札幌戦には良いイメージも…

自身初の決勝の舞台へと挑む田中。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 2019年度のルヴァン杯決勝が10月26日の13時05分から埼玉スタジアム2002で行なわれる。2年ぶりのファイナルに挑む川崎は初優勝に向けて5度目の挑戦となる。

 先日行なわれたU-22日本代表のブラジル遠征で、U-22ブラジル代表を相手に2ゴールを奪う大活躍を見せた田中碧は、自身としては初めてのJリーグカップ決勝の舞台。高揚感を持ちつつも、冷静なプレーを心がけると誓う。

「新鮮ですし、なかなかこういう経験は出来ないので、すごい貴重な体験をできているなと思います。自分のペースというか、周りに流されずに自分らしくやれればいいかなと思います」

 プライムステージからの出場となった川崎は、怪我人や代表招集の影響を抱えながらも、控えメンバーも含めた選手層の厚みを駆使して勝ち上がってきた。田中は、"総力戦"で戦ってきたからこそ、決勝のピッチに立つことの責任感は大きいと語る。

「僕自身、初戦と準決勝はチームから離れていたんで、そういう意味ではチームのみんなに連れてきてもらったという思いがあります。だからこそ、ここで勝たないと自分の責任だというぐらいの覚悟で挑みたいなと思いますし、内容どうこうというよりかは勝たないと意味がないので、必ず勝ちたい思います」
 
「必ず勝つ」そう力強く意気込む21歳だが、昨年、J1デビュー戦で初ゴールを奪ったのも札幌戦だった。今回の相手に対して良いイメージがあるのは確かだが、警戒心もしっかりと持っている。

「そのイメージはもちろんありますけど、相手も去年とは全然違いますし、すごいタレントもたくさんいるので、簡単な試合にはならないのかなと。どの選手もゴールまでひとりで持っていける力がありますし、そういう意味でも難しい相手ではあります。まずは目の前の相手に負けず、ゴール前までボールを持っていかれても慌てず対応できれば問題ないかなと思います」

 チームとしても、練習から"タイトルを絶対に取る"という意識を共有し、全員がひとつになれていると話す田中。ふたたび札幌とのゲームで結果を出し、川崎を初のカップ戦制覇へと導くことはできるか。歓喜の瞬間まであと一歩だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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