【ルヴァン杯決勝|札幌】ペトロヴィッチ監督が会見で逆質問。「もう1個ないのかい?」

2019年10月25日 佐藤香菜(サッカーダイジェスト)

決戦は明日。カップの行方は果たして…

記者会見では、ジョークも交えながら決勝戦への意気込みを語ったペトロヴィッチ監督。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 10月26日(土)に埼玉スタジアムで行われる2019 JリーグYBCルヴァンカップ決勝を翌日に控え、札幌と川崎の両チームは最終練習と記者会見を同スタジアムにて行なった。

 札幌のペトロヴィッチ監督は、会見の冒頭で「札幌としてこのファイナルを戦えることを非常に嬉しく思います」とコメント。2勝3分1敗の1位でグループステージ突破を決めた時に、「グループステージを突破したからには、ファイナルへ駒を進めて、このカップを手にしよう。皆ならできる」と選手たちを激励したという。

 その言葉通り、準々決勝で広島、準決勝でG大阪と次々に難敵を打ち破り、12戦を戦ってここまでたどり着いた。そんな選手たちを「ファイナルに残るだけの結果を残してきてくれた」と労う。

 昨季監督に就任した際に「タイトル獲得を目指す」と口にした言葉が、いよいよ現実のものになろうとしている。

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 また会見では、「大会の運営の方に質問なのですが、もう1個、このカップはないのかい?」と、ペトロヴィッチ監督が"逆質問"する一幕も。
「両チームともこのカップを持って帰りたいと思っているから、ふたつだったら我々はうまく分け合って持って帰れると思う」とジョークで会場を笑わせるユーモアセンスも見せた。

 対戦する川崎については、「(明日の決勝は)非常に難しいゲームになると思う。なぜなら、川崎は日本で最も強いチームだから」と述べ、「技術の優れたチームであり、優勝を争うという経験も積んできたチーム」と評価。

「ただ、我々のチームも明日の試合で自分たちの持てるベストを尽くす準備はできている。五分に渡り合い、最後までどちらに転ぶか分からないオープンな展開を狙っていきたい。そうしたなかで勝利を手にしたい」

 果たして、明日の大一番でもペトロヴィッチ監督の"言葉"は現実のものになるのか、注目だ。

取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)
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