「とてもラブリー」「君は“GOAT”だ!」菅原由勢がELで決めた鮮烈ループ弾を現地メディアとファンが絶賛

2019年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

AZの歴史的な大勝劇に花を添える

4点をリードしていた段階での途中出場ながら積極的な姿勢を見せ、ゴールを決めた菅原。そのパフォーマンスに賛辞が相次いだ。 (C) Getty Images

 オランダで研鑽を積む俊英DFが魅せた。

 現地時間10月24日に行なわれたヨーロッパリーグのグループステージ第3節が開催され、本拠地AFASにカザフスタンの強豪アスタナを迎えたAZは6-0で大勝した。

 この試合で目に見える結果を残したのが、AZに所属しているU-22日本代表の菅原由勢だ。71分からピッチに立った19歳の俊英DFはチームが4点をリードした試合終盤に鮮やかなゴールを決める。

 85分、カルビン・ステンフスからの縦パスをヒールで背後に流した菅原は、猛然と敵エリアに侵入。そこでヨナス・スベンソンからのリターンを受け、ループ気味の右足シュートをゴール左下隅へ沈めた。

 今シーズンの公式戦2ゴール目を軽やかなパスワークから決めてみせた菅原には、現地メディアやファンから賛辞が集まっている。UEFA(欧州サッカー連盟)は、この試合の速報で、菅原のゴールを次のように紹介した。

「これまた素晴らしいスタイルのゴールだ。途中出場のスガワラは活発で、とてもラブリーなゴールを奪った。(アレクサンドル・)モキンの脇を抜く巧みなゴールを決める前は、バックヒールで(ヨナス・)スヴェンソンにつなぎ、リターンパスを受けてゴールを決めた」

 また、『Fox Sports』のオランダ版は、AZがヨーロッパのコンペティションにおいて、1980-81シーズンのUEFAカップ(ELの前身)、セルビアのFKラドニチュキ・ニシュと対戦した3回戦の第2レグ以来となる5点差をつけての大勝を収めたことに触れつつ、菅原のゴールを次のようにレポートした。

「AZはこの夜、最高のショーを見せた。欧州の舞台での6-0という歴史的な大勝を収め、先週末に行なわれたエールディビジのヘーレンフェーンでの敗戦(2-4)から続いていた二日酔いから完全に覚めたようだった。ライトバックで使われたスガワラは、誰よりも正確かつトリッキーなプレーでゴールを挙げた」

 さらに菅原のゴールを伝えたAZの公式ツイッターにはファンから、「チームと同様に順調そのものだ」や「よくやった!」、「君はGOAT(史上最高の意)だ」といったコメントが数多く寄せられた。

 ちなみにFKラドニチュキ・ニシュを倒した1980-81シーズンのUEFAカップで、AZは決勝まで勝ち進んでいるが、果たして、歴史は繰り返されるのだろうか。東京オリンピック出場を目指している菅原のパフォーマンスを含めて、注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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