【移籍市場超速報】新たな正守護神に チェフを狙うローマの本気

2014年12月12日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

デ・サンクティスと契約を更新したとはいえ。

クルトワに正GKの座を奪われ、新たな活躍の場を求めるチェフは、市場の人気銘柄。ローマ以外にも複数の有力クラブが興味を示している。 (C) Getty Images

【ローマ】来シーズンに向けてチェフへのアプローチを継続中
 
 ローマは正GKモルガン・デ・サンクティスとの契約を更新したが、来シーズンのレギュラーGK探しは続いている。その候補であるペトル・チェフ(チェルシー)とのコンタクトも具体的なものになってきた。
 
 ローマにとってチェフは、来シーズンの正GK候補一番手という位置づけ。本気で獲得を狙っている。
 
【ナポリ】クロアチア代表SBストゥリニッチに照準も
 
 ファン・カミーロ・スニガの長期欠場、さらにファウジ・グランもアフリカ・ネーションズカップで2月初めまで離脱が濃厚とあって、ナポリにとってはサイドバックの補強が緊急課題。
 
 ターゲットのひとりが、クロアチア代表の左SBイバン・ストゥリニッチ(ドニプロ=ウクライナ)だ。27歳のレフティーはドニプロとの契約がこの12月で満了するため、1月にフリートランスファーでの獲得が可能。
 
 しかし、年俸の要求額が高いだけでなく、代理人も高額のコミッションを要求している。しかも、代理人をかたって接触してきているエージェントが複数おり、選手に最も近い交渉相手が誰なのかも明確ではない状況だ。
 
 それもあってナポリは慎重な態度を崩していない。1月の補強予算はほぼ全額、マノーロ・ガッビアディーニの獲得に費やすことになりそうだという事情もあり、もしストゥリニッチが獲得できない場合、ナポリは完全移籍ではなくレンタルでの補強の道を模索することになるだろう。
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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