鹿島、土居聖真の一発で天皇杯4強入り!アマ最強軍団Honda FCは惜敗も敵将を唸らせる大健闘

2019年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

土居がワンチャンスを活かして先制!

土居の先制点をアシストした遠藤。ピンポイントのクロスでゴールを演出した。写真:徳原隆元

第99回天皇杯全日本サッカー選手権大会は10月23日、準々決勝の4試合が各地で開催され、県立カシマサッカースタジアムでは、Honda FC対鹿島アントラーズの一戦が行なわれ、鹿島が1対0で勝利を収め、2年連続の準決勝に駒を進めた。

 ここまでJ1の2チーム(札幌、浦和)、J2の1チーム(徳島)を破って勝ち上がってきたHonda FCに対し、現在J1首位で3大会ぶりの優勝を狙う鹿島は、JFL王者のの巧みなビルドアップをベースにした戦いぶりにやや押し込まれる展開に。

 15分過ぎから徐々に攻撃のリズムを掴み始めたHonda FCは、前線の遠野大弥、富田湧也らが果敢にゴールを狙っていった。鹿島も両サイドバックの突破からチャンスを掴むが、Honda FC守備陣の粘り強い対応に遭い、得点を奪うには至らない。

 結局、前半はスコアレスで折り返すと、鹿島ゴール裏からはブーイングも飛ばされた。鹿島は前半、シュート1本に抑えられ、ハーフタイムには大岩剛監督も「Honda FC
さんにかなりアグレッシブさがあった」と、その勢いに劣勢に立たされていることを認めざるを得なかった。
 
 後半もHonda FCが前線からの果敢な守備とショートパス主体の攻撃で、積極的な試合運びを見せるが、鹿島は65分にワンチャンスを活かす。右サイドの遠藤康からのクロスに、中央で待ち構えた土居聖真が頭で流し込み、ゴールネットを揺らす。鹿島が均衡を破った。

 先制されたHonda FCだが、勢いを失うことなく同点を目指して攻勢に出る。82分には左サイドで粘り強くキープした遠野が鋭い切り返しからクロスを供給。これを後方から走り込んだ佐々木俊輝がヘディングシュート。しかし、強烈な弾道は左ポストを直撃し、リバウンドもゴールに押し込むことができない。さらに88分にも大町将梧の決定的なシュートは枠の外へ。Honda FCは再三の決定機を決め切れない。

 結局、試合は1対0でタイムアップ。3大会ぶりの優勝を狙う鹿島が勝ち切り、2大会連続の準決勝進出を決めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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