「自らの価値を証明した」ビッグセーブ連発でマドリーを救ったクルトワを、欧州メディアが称賛!

2019年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

前節では前半のみで交代

再三の好セーブでチームの窮地を救ったクルトワ。 (C) Getty Images

 現地時間10月22日、チャンピオンズ・リーグのグループステージ第3節が行なわれ、グループAではレアル・マドリーがトルコのガラタサライとアウェーで対戦。18分に奪ったトニ・クロースの1点を守り切り、1-0で今大会初勝利を収めている。

 熱狂的なガラタサライのサポーターが作り上げた異様な雰囲気のなか、開始9分でいきなりピンチを迎えたR・マドリーを救ったのはGKのティポー・クルトワだった。カウンターからDFラインの裏へ抜け出したフロリアン・アンドーネが放った強烈なシュートを弾き返す。直後にセットプレーから再びアンドーネが蹴り込んだダイレクトシュートも好セーブで防ぎ、序盤でのピンチからチームを救った。

 試合後の会見で、ジネディーヌ・ジダン監督はこの守護神の活躍を手放しで称えた。

「我々はよく守ったし、よく攻めた。ティボーは最初にガラタサライが迎えたふたつの決定的なシーンからチームを救ってくれた。チームも、彼自身もビッグセーブを必要としていた。良い試合をしなければならない状況で、誰もがこういったゲームを待っていたんじゃないか?

 ガラタサライはとても良いチームなので、我々は最初から最後まで集中する必要があったし、それができたと思う。簡単な1週間なんて、このクラブには存在しないんだ」

 クルトワの活躍に欧州メディアも称賛を送っている。欧州スポーツチャンネル『ESPN』は10点満点中「7」の評価をつけ、「ベルギー人の守護神は、この夜、誰よりも堅実なプレーヤーだった。前半だけで多くの重要なセーブをみせ、彼がなぜこのチームでゴールマウスに立っているのかを証明してみせた」と称賛。

 英紙『EXPRESS』も、決勝点となるゴールを挙げたクロースと並ぶ「8」の評価をつけ、「ホームチームの勢いを寄せ付けない、素晴らしいふたつの好セーブ。彼は自信がない時の方が珍しいが、今夜の出来は評価を回復するに値するパフォーマンスだった」としている。

 クルトワは今シーズン、精彩を欠く試合が少なくなく、前半だけで2失点を喫した前節のクラブ・ブルージュ戦では、「急性胃腸炎」を理由にハーフタイムに交代。一部メディアに「精神的不安」のためにベンチに退いたと書き立てられるなど、ネガティブな面ばかりが取り上げられていた。

 この試合が、信頼を取り戻すきっかけとなるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】 失地回復!クルトワがガラタサライ戦でみせたビッグセーブはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事