「テレビ局がボス」「選手を冷蔵庫に入れるしか…」グアルディオラ監督がプレミアの過密日程に恨み節!

2019年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「正直、キツすぎる」

毎年恒例ながら、プレミアの過密日程を嘆いたグアルディオラ監督。故障者が少なくないだけに頭の痛いところだろう。(C)Getty Images

 プレミアリーグでは、クリスマス時期の過密日程が再び物議を醸している。

 王者マンチェスター・シティは、12月26日の敵地でのウォルバーハンプトン戦から、28日のホームでのシェフィールド・ユナイテッド戦まで、試合間隔が48時間もない。

 タイトルを争うリバプールと比べて間隔が短いこともあり、クラブ幹部は公平性が損なわれると不満を露わにした。何よりも懸念されるのが選手への負担だ。

 英紙『Telegraph』によると、現場を預かるジョゼップ・グアルディオラ監督は、短期間で選手を回復させる方法を問われると「冷蔵庫に入れるよ」と答えた。「冗談ではないよ。帰宅して、48時間冷蔵庫に入るんだ」と、異常な状況であることを強調している。

「オムレツを作るために冷蔵庫を開ける時に、わたしは選手たちと話せるかもしれないね。でも、それしか方法がないんだ」

 グアルディオラは、「イングランドに来てから毎年同じだ。この状況では、テレビ局がボスなんだよ」と、莫大な放映権料を支払う放送局の意向に逆らうことはできないと話した。

「このシステムは、選手たちを保護していない。正直、キツすぎるよ」
 
 そのうえで、指揮官は「選手たちのことが心配だよ。ビジネス優先なんだ。選手たちのことをケアしていない。ひとりがケガすれば、『OK、じゃあ次』みたいにね。以前も解決してきたし、今後もそうする。それしかない。不満を言ったり、チェアマンに『何が起きたんだ?』と尋ねたりはしない」と続けた。

「解決できなければ、我々が1シーズンに4つのタイトルを獲得することはできない。今季の我々は、いくつかのポジションで問題を抱えながらトライすることになる。受け入れるよ。より強くなる」

「放送局は多額の金を払っている。彼らは選手やクラブのことなんて見ていないんだ。彼らにとって大事なのは、『払った分にもっとも見合うのは何か』なんだ。そういうものなんだよ」

 グアルディオラ監督の言うように、各クラブが莫大な放映権料の恩恵を受けているのも確かだ。一方で、テレビ局の都合ばかりに合わせ、選手の肉体が危険に晒されても本末転倒だろう。プレミアの冬の過密日程は、つねに議論の的となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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