香川真司、“相棒”を欠いて輝けず…。サラゴサは主将の一撃で5試合ぶりの勝利を掴む!

2019年10月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

コンビを組んでいた“相棒”が心臓疾患で…

精彩を欠くシーンが散見した香川は、この試合でも決定機に絡むシーンはほとんどなかった。 (C) Getty Images

 現地時間10月13日、ラ・リーガ2部の第11節が行なわれ、レアル・サラゴサは、敵地で、ヌマンシアと対戦した。

 先週末に行なわれた首位カディスとの一戦(第10節)で今シーズン初黒星を喫していたサラゴサ。仕切り直しを目指す今節は、2日前に深刻な心臓疾患が発覚して長期離脱となったガーナ人FWのドゥワメナに加え、主力DFのビガライも故障離脱するなど苦しい台所事情のなかで、いつもとは異なる4-2-3-1の布陣を採用。香川真司はトップ下で先発出場を果たした。

 立ち上がりから両軍が肉弾戦を演じながらボールを奪い合う激しい展開となった試合は、中盤での睨み合いが続く。そのなかで12分にサラゴサのスアレス、15分にヌマンシアのカレーロが、相手ゴールを脅かす惜しいシュートを放っていった。

 25分以降、試合はセカンドボールを見事に回収したヌマンシアが主導権を握る。31分には、敵陣でバックパスをさらって、ビッグチャンスを迎えたが、マテウのシュートはゴールライン上で相手DFにブロックされた。

 チームが劣勢に立たされるなかで、香川はボールサイドに寄ってプレーしたが、左サイドからインサイドに入り込んでくるポンボとの連係がかみ合わずに孤立するようなシーンが散見。結局、目立ったシーンに絡めないまま、前半を終えた。

 スコアレスで迎えた後半、前半にチャンスの少なかったサラゴサはよりアグレッシブにボールを奪いにプレスを仕掛ける。12分には味方のスルーパスに抜け出した香川が決定機を迎えたが、惜しくもオフサイドとなった。

 立ち上がりから香川を起点にし、波状攻撃を展開したサラゴサは、66分に一大決定機を得る。CKの流れからVAR判定の末にPKを獲得すると、これをエースのスアレスがゴール左下へ蹴り込むも、相手守護神アルバレスにストップされてしまったのだ。

 ビッグチャンスを逸した後も攻勢を強めていったサラゴサは、70分にエグアラス、73分にスアレスと決定機を決めきれず……。チームが、やや停滞気味となるなかで、香川は75分にジョージア代表MFのパプナシュビリと交代となった。

 その後もヌマンシアの堅牢を攻めあぐねていたサラゴサだったが、81分にようやく均衡を破る。右サイドを攻め上がったデルマスがマイナスにクロスを供給。これを走り込んできたエグアラスが押し込んだ。

 キャプテンの一撃で先手を取ったサラゴサは、その後も自陣に引き下がることなく、積極的に仕掛け続け、ヌマンシアの反撃もシャットアウト。1-0で逃げ切った。

 接戦を制して5節のエストレマドゥーラ戦以来となる勝利を挙げたサラゴサ。2試合連続で孤立するシーンが目立った香川の状態は気になるところだが、チームは3位に浮上して3日後にフエンサリダとの一戦に臨むこととなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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