「今の彼らはトップではない」「必要なのは…」銅像が建ったイブラヒモビッチ、古巣ミランの現状を嘆く

2019年10月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランの救世主になる可能性も?

セリエAの復帰も仄めかしたイブラヒモビッチ。 (C) Getty Images

 現地時間10月8日、ズラタン・イブラヒモビッチの銅像が故郷マルメでお披露目された。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』のインタビューに応じたイブラヒモビッチは、「とてもうれしいし、光栄に思っている。現実じゃないみたいだけど、現実なんだ」と喜んだ。

「キャリアで何かをやってきて、軌跡を残してきたということだ。トロフィーを勝ち取る選手はほかにもいる。銅像をささげられた選手もね。自分はトロフィーを勝ち取り、銅像も建ててもらえた」

 ロサンゼルス・ギャラクシーとの契約は2019年いっぱいとなっている。その先について問われると、イブラヒモビッチは「12月で契約満了し、その後どうなるかはまだ分からない」と回答。また、セリエAで今でもプレーできるかとの質問には、「100%できる」と断言した。

「プレーぶりから、そう感じている。自分はまだピッチで違いをつくるよ。イタリアでも、どの国でもね」

 となれば、引退という可能性はないのだろうか。この問いに、イブラヒモビッチはこう答えた。

「様子をみよう。フィジカルや機会など、考えることはたくさんある。イタリアに行くとなったら、問題ないと思う。今の選手たちがやっている以上のことをするよ」

 そして、古巣のひとつであるミランは、成績不振からマルコ・ジャンパオロ監督を解任。イブラヒモビッチはその一報に「とても残念だ」と、かつて所属したチームの現状を嘆いた。

「自分にとって、ミランは結果においても、世界最高の選手たちに投資するという点でも、トップクラブでなければいけないと思う。だが、今の彼らはそうじゃない。必要なのは投資だ。投資をしなければ、どこにもいけない。クオリティーはタダじゃないんだ」

 パリ・サンジェルマンで指導を受けたカルロ・アンチェロッティは先日、現在率いるナポリに来ればうれしいと話した。イブラヒモビッチも「彼とは素晴らしい関係なんだ」と前向きな言葉を返した。

「偉大な監督であり、何よりも偉大な人だ。彼と一緒に仕事をし、人としての彼を知ることができたのは幸運だった。1年だけだったのは残念だけどね。キャリアで最高の時期だったし、彼もそうだったと思う。だから、もっと一緒にやりたかったな」

 冬のマーケットでイブラヒモビッチがアンチェロッティ率いるナポリに加わる可能性は、高くはないだろう。だが、イブラを再びイタリアで見たいと願うファンは少なくないはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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