「真実を言う“タマ”もない」CLでベンチから外されたナポリ主将の兄、アンチェロッティ監督を痛烈批判!

2019年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ここまで5試合で3ゴールも…

まさかのメンバー外となったインシーニェ(左)の兄がアンチェロッティ監督(右)を批判した。 (C)Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)の大事な試合で、キャプテンがメンバーから外れ、スタンド観戦したとあれば、周囲が騒ぐのも不思議ではない。

 10月2日のCLグループステージ第2節で、伊東純也を擁するヘンクと敵地で0-0と引き分けたナポリは、主将ロレンツォ・インシーニェをベンチにも置かなかった。

 イタリア・メディアによると、カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、インシーニェが練習で「輝いていなかった」と説明。負傷などではなく、テクニカルな判断でメンバー外にしたと明かしている。

 だが、ここまでインシーニェはセリエAの5試合に出場し、3ゴールをマーク。アシストも記録している。それだけに、インシーニェの兄アントニオは、指揮官に納得していないようだ。
 
 イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、A・インシーニェはSNSで「真実を言うタマもない……63分ごとに得点かアシストをマークしていて、『輝いていない』なんてね」と、指揮官を批判した。

 その後、A・インシーニェは『CalcioNapoli24 Live』で「アツくなっていた時に投稿してしまった」とコメント。「だれも弟のメンバー外など予想していなかったと思う。真実は自分も知らない。弟は『テクニカルなチョイスだった』とだけ言っていた」と、軌道修正している。

「だれかに指を向けて批判したかったわけではない。単に自分の思いをぶちまけてしまっただけだ。ロレンツォはいつも『チームのため』と言っている。どんな役割でも全力を尽くすとね。弟はずっと、ナポリで優勝することを夢見ているんだ。出ていくつもりなんてない。ナポリのファンだからね」

『Gazzetta dello Sport』紙は、アンチェロッティ監督がインシーニェを外したのは、フィジカルテストの結果が芳しくなく、「状態が良くなければ、誰であっても使わない」というメッセージをチームに示すためだったと報じた。

 いずれにしても、アンチェロッティ監督とインシーニェは一夜明けた3日に話し合ったようだ。『Sky Sport』は、両者がこの話し合いで互いの意図を伝え、緊張は和らいだと伝えている。

 リーグ戦で格下相手に思うような試合ができず、欧州最高峰の舞台では白星を逃してリバプール戦勝利の勢いを失った。停滞気味のナポリは、インシーニェとともに復調できるのか。次戦は6日、敵地でトリノと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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