「魅力的なアイデア」「足跡を残すことなく去った」本田圭佑の“ミラン復帰プラン”に、イタリア・メディアは賛否両論

2019年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「欲しいポジションは監督? 選手?」と困惑も

東京五輪を目指すと公表しつつ、新天地が決まっていない本田。 (C) Getty Images

 本田圭佑は、マンチェスター・ユナイテッドに逆オファーしたのに続き、ミランにも「必要なら連絡をくれ」と呼びかけた。古巣を「助けたい」と思っていると、逆オファーさながら、自身のSNSを通じてアピールした。

 9月29日のセリエA第6節でフィオレンティーナに敗れたミランは、81年ぶりとなる開幕6戦4敗と不振極まっている。降格圏に勝点1ポイント差の16位と低迷し、マルコ・ジャンパオロ監督の解任が騒がれているようだ。

 そのミランに対する本田の呼びかけは、イタリアの各メディアでも多数報じられた。ミラン時代の成績や退団後のキャリア、現在はフリーで、カンボジア代表の実質的な指揮官であることなどが紹介されている。

 そのうえで、欧州スポーツチャンネル『Sky Sports』イタリア版は、本田のツイートを「魅惑的なアイディアが届いた」と報じた。ただし、同メディアで働く移籍専門記者のジャンルカ・ディ・マルツィオ氏は、自身のサイトで本田の言う「助けの内容が分からない」とも伝えている。

「ベンチのジャンパオロのポストが欲しいのか、再びサン・シーロの緑の芝に立ちたいのか、それは不明だ。確実なことは、ミランはケイスケ・ホンダという新たな候補者をあてにできるということだけだ」

 また、『Fox Sports』は「最大のプロ意識」「素晴らしいシュートと技術のクオリティーを持つレフティーのトップ下」と、賛辞をまじえて本田を紹介した。

 一方、ミランの地元紙『Il Giornale』は、かつてクラブに在籍した際、本田が「期待に見合うパフォーマンスをしていなかった」と指摘。「足跡を残すことなく、2017年の夏に去った」と、助っ人としては厳しいとの見解を示した。

 同紙の指摘の通り、2014-15シーズンの序盤戦こそゴールを量産しかけた本田だが、以降はインパクトを残すことができなかった。その実績に対する厳しい目があることも浮き彫りになった。

 フリーとはいえ、本田に声がかかる可能性は高くないだろう。ただ、ミランが苦境にあえいでいるのも事実だ。果たして、かつての背番号10が復帰するチャンスはあるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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