まさかの「3点」も…不振のミラン、イタリア各紙の個人採点が悲惨な結果に!「言い訳無用」「悪夢の夜」

2019年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

開幕6戦で4敗は81年ぶり

フィオレンティーナに完敗したミランの面々は軒並み低評価に。とりわけ一発退場のムサッキオ(22番)には手厳しかった。 (C)Getty Images

 近年は厳しい戦いが続いているとはいえ、ミランはイタリアを代表する名門だ。それだけに、現状の不振を受け、チームへの批判は日に日に増している。

 そのミランは9月29日のセリエA第6節で、フィオレンティーナにホームで1-3と敗北。14分にPKを献上してビハインドを背負うと、55分にマテオ・ムサッキオが一発退場。数的不利に陥り、66分に追加点を許すと、この日2度目のPKこそジャンルイジ・ドンナルンマが止めたものの、結局3点目を献上して完敗した。

 3連敗のミランは6節を消化して勝点6の暫定12位タイと低迷。総得点4はリーグワースト2位で、うち2ゴールはPKという体たらくだ。データサイト『Opta』によると、開幕6試合で4敗は、じつに81年ぶりのこと。1930-31シーズン、38-39シーズンに続き、クラブ史上3度目だ。

 当然、サポーターのフラストレーションは最高潮に達している。フランク・リベリに3点目を奪われ直後の80分には、ゴール裏スタンドのウルトラスが席を立ち、"空席"にしてチームとフロントに抗議の意を表わした。

 メディアも、惨敗した選手たちに手厳しい。30日付のイタリア紙『Gazzetta dello Sport』や『Corriere dello Sport』では、滅多にみられない低い採点が並んだ。
 
『Gazzetta dello Sport』紙は、得点をあげたラファエウ・レオンを7点とし、チームのベストプレーヤーに選出。PKを止めたドンナルンマも6点と及第点だったが、それ以外はいずれも"落第"だ。

 ダビデ・カラブリアの5.5点を除けば、そのほかは全員5点以下。なかでも、ムサッキオ、ハカン・チャルハノール、スソ、クシシュトフ・ピョンテク、イスマエル・ベナセル(チームワースト)は4点。マルコ・ジャンパオロ監督とチーム全体も4点だった。

『Corriere dello Sport』紙は、もっと辛口だ。及第点は6.5点のレオンのみ。ピョンテクとジャンパオロ監督が4点、べナセル、チャルハノールが3.5点、ムサッキオに至っては3点と、稀にみる低い採点となっている。

『Gazzetta dello Spor』t紙は一面で「ゼロ・ミラン」と酷評。『Corriere dello Sport』紙は採点ページで「ピョンテクは裏切り、フランク・ケシエは混乱。ベナセルは崩れ落ち、チャルハノールは悪夢の夜。ムサッキオは言い訳無用」と、各選手をこき下ろした。

 試合後、ジャンパオロ監督は辞任を考えていないとコメント。幹部のパオロ・マルディーニも指揮官への信頼を強調した。だが、現体制が崖っぷちに追い込まれたことは否めない。ミランは流れを変えることができるのか。次節は10月5日、敵地でジェノアと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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