J1昇格を賭けた最終決戦――「千葉 vs 山形」を5つのポイントから展望

2014年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

千葉の森本は完全復帰、山形のディエゴは全体練習に合流も出場は微妙。

J1昇格を賭けたプレーオフ決勝戦。手に汗握る展開となりそうだ。(C) SOCCER DIGEST

 J1昇格の残り1枠を賭けた昇格プレーオフの決勝戦が12月7日、味の素スタジアムで15時30分にキックオフされる。
 
 J2リーグ戦を3位で終え、天皇杯準決勝から中9日と十分な調整期間を経て決戦に臨む千葉に対し、6位の山形は11月30日のプレーオフ準決勝で、磐田をGK山岸の劇的な決勝ヘッドで破り、決勝戦に駒を進めた。
 
 この一戦を制し、J1昇格を勝ち取るのはどちらか。決戦に向けた両チームの最新情報とゲームのポイントを伝える。
 
千葉レポート:本田健介(週刊サッカーダイジェスト)
山形レポート:頼野亜唯子
 
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POINT
決戦に向けたチームの状態、雰囲気は?
 
【千葉】
ここ2年はプレーオフで敗れJ1昇格を逃しており、山口智、佐藤勇、谷澤らその悔しさを知る選手が多いだけに、大一番を前に集中力は高まっている。
 
 天皇杯準決勝から中9日と十分な準備期間も取れており、チーム状態は良い。周囲でもOBの神戸清雄氏らが激励に訪れるなど、決戦ムードは日に日に高まっている。
 
【山形】
 1週間前に行なわれた磐田との準決勝は、試合終了間際のCKから、なんとGK山岸の劇的ヘディング弾。誰も予想し得ない筋書きで勝ち上がった。「あと一つ」への気運は自ずと高まっている。
 
 今週、山形県天童市の練習場はオフ明けの水曜日に降雪。しかし緊急招集にもかかわらず駆けつけたサポーターの除雪協力で練習場を確保した。予定していた二部練習を変更するなどの影響はあったが、サポーターとも結束。石﨑監督も「丁度いい休息になったじゃろ」と涼しい顔だ。
 
POINT 2
怪我人や出場停止などの懸念材料は?
 
【千葉】
 リーグ最終戦の讃岐戦でDFと衝突し、意識を失って緊急搬送された森本が3日、全体練習に合流。元気な姿を見せただけに、プレーオフ出場へ心配はなさそうだ。出場停止者もおらず、あとは1トップの森本とケンペス、右SBの山口慶、大岩ら、現在も繰り広げられるチーム内競争の中から関塚監督がどのような先発メンバーを選ぶかが注目だ。
 
【山形】
 準決勝の後半、ディエゴが負傷交代。重傷の懸念もあったが金曜日には練習場に姿を見せた。ただ、日曜日の試合に間に合うかどうかは未知数だ。ディエゴが欠場となれば、代わりに1トップを任されそうなのが林陵平だ。ちょうど昨季の今頃に膝を負傷しチーム離脱。6月に復帰後も出番を得られずにいたが、虎視眈々とヒーローの座を狙っている。
 
 一方、大事をとって準決勝を回避したボランチの松岡は出場OKの状態で、指揮官はロメロ・フランクとのチョイスに頭を悩ませる。

次ページ千葉の1トップ、山形の両サイドに警戒感。

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