「ムトウのミスはあまりにも大きかった」0-5の屈辱的敗戦にニューカッスル指揮官が嘆き!

2019年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

最後まで為す術なくサンドバック状態に

久々の先発出場を果たした武藤だったが、ビッグチャンスを決めきれず……。退場者が出た前半で無念の交代となった。 (C) Getty Images

 再建を目指す古豪が、屈辱的な大敗を喫した。

 現地時間9月29日に行なわれたプレミアリーグ第7節で、敵地でレスター・シティと対戦したニューカッスル・ユナイテッドは0-5と敗戦。最下位と勝点差2の19位に転落した。

 16分にリカルド・ペレイラのゴールで先手を取られたニューカッスルは、43分にアイザック・ヘイデンが退場となり、数的不利になると、後半に一気に畳み掛けられ、オウンゴールを含む5失点……。枠内シュートもゼロと反撃できぬまま、為す術なく敗れた。

 この試合でプレミアリーグでは実に約9か月ぶりに先発出場の機会を得た日本代表FWの武藤嘉紀も、12分にヘイデンからの絶妙なクロスを合わせきれずに決定機を逸し、退場者が出た直後の前半アディショナルタイム1分にキ・ソンヨンと無念の交代を余儀なくされた。

 なんの気概も見せられず、まさにサンドバックのような状態となったチームを、指揮官のスティーブ・ブルースは嘆いた。試合後の会見で、「選手たちのことは擁護できない」と厳しい言葉を投げかけている。

「正直なところ、今日の戦いは、どんなものよりもひどい。目の当てられない試合だった。全く受け入れられないよ。たしかにレッドカードは試合の流れを変えたが、その後に我々はもっと欲望と飢えを示す必要があった。自分たちが持っているものを示さなくてはいけなかったが、最後まで見せられなかった。最悪のホラーショーだったよ」
られ一方的に打ちこまれたことを嘆いた58歳のベテラン監督は、さらに得点機を逸した武藤のプレーにも言及している。

「ムトウのミスはとても大きな出来事だったし、言うまでもなく、大きな、大きなチャンスだった。そういうことを繰り返すことはできない。ただ、今日は選手たち全員が、十分に立ち直る力を見せられなかった。

 今日の彼らを擁護することはできない。あまりにも早く、あまりにも簡単に、完全なる降伏をしてしまった。それは擁護できない。私が覚えている限りでは、最もひどい午後だった。最終的には私が責任を受け入れる」

 この敗戦で4戦未勝利となったマグパイズ(ニューカッスルの愛称)は、このまま昨シーズンのような低空飛行を繰り返してしまうのか。現地時間10月6日に本拠地セント・ジェームズ・パークで行なわれるマンチェスター・ユナイテッドとのビッグマッチでは、巻き返しに向けたきっかけを掴みたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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