「皮肉かと思った…」スパイ騒動があったのにフェアプレー賞!? ランパード、ビエルサとリーズの表彰を疑問視

2019年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「不適切だったと思う」フェアプレー賞

ビエルサとリーズのフェアプレー賞の受賞にランパードは異議を唱えた。 (C) Getty Images

 マルセロ・ビエルサ監督率いるチャンピオンシップ(英2部)のリーズは、昨シーズンに相手選手が負傷している間に得点したのを受け、再開後にわざと失点。その一連のプレーをFIFAからフェアプレー賞を贈られた。

 この表彰に疑問を投げかけたのが、昨シーズンのチャンピオンシップでダービーを率い、ビエルサのリーズと戦ってきたフランク・ランパードだ。現在チェルシーを率いる指揮官は、"スパイ騒動"があったリーズの「フェアプレー」が表彰されたことに違和感を覚えている。

 リーズは、昨シーズンの対戦前にダービーの練習を偵察。ビエルサ監督は、「南米で習慣的にやってきたことだ」と話したうえで、イングランドで偵察行為が許されないことであれば、責任は自分にあると認め、リーズには罰金処分が科されていた。

 ゆえにランパードは、「みんな同じ反応だったんじゃないか。スパイ騒動は大きなニュースとなったからね」と述べた。

「その同じ年にフェアプレー賞は、正直正しくないと思う。わたしは笑ったよ。だれが投票したのか知らないが、スパイ騒動の件はよく知られているはずだ。不適切だったと思う。それ以上、言う必要はないだろう。ああいうことがあってフェアプレー賞とは、最初は皮肉かと思ったよ」

 さらに、ランパードは、「わたしにとっては不思議だったよ」とコメント。リーズが相手にゴールを"お返し"したこと自体は適切だったと評価したうえで、フェアプレー賞には値しないと断じた。

「(ゴールを返すことで)バランスを取ったのは非常に正しかった。それだけだ。そのうえで、彼らがフェアプレー賞を贈られるのは不思議な決定だった」

 スパイ騒動の際に怒りを見せていたランパードにとって、ビエルサが率いるリーズが「フェアプレー」で称賛されるのは受け入れがたいようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事