“王者”リバプールがCL黒星スタート。真っ向勝負を挑んだナポリが攻守に奔走して接戦を制す!

2019年09月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ナポリ守護神がファインセーブで窮地を救う

リバプールの得点源でもあるサラー(左)に自由を与えない手堅い守りを披露したナポリ。 (C) Getty Images

 現地時間9月17日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージの第1節が開催され、グループEでは、イタリアのサン・パオロでナポリとリバプールが対戦した。

 昨シーズンもグループステージで対戦していた両軍によるマッチメイク。ファーストチャンスを掴んだのはホームチームだった。7分、ファビアンが立て続けにシュートを放ったが、いずれも相手GKアドリアンのファインセーブに阻まれた。

 一方の昨シーズンのCL覇者リバプールは少しずつ落ち着きを取り戻すと、サラー、フィルミーノ、マネを活かしたスピーディーな攻撃を展開。20分には速攻からマネが強烈なシュートを放ったが、こちらはナポリの守護神メレトがストップした。

 その後も試合は緊張感のある攻防戦が続く。そのなかでナポリはクリバリ、リバプールはファン・ダイクという両CBを中心にした守備陣が集中力を維持し、相手の攻撃の芽を巧みに摘み取って、結局、前半はスコアレスで終了した。

 迎えた後半も両軍は果敢なフォアチェックと球際での肉弾戦を展開。そのなかでナポリがビッグチャンスを得る。48分、メルテンスがM・ルイのクロスにボレーで合わせたが、ここもアドリアンの右手一本で防がれてしまう。

 攻勢を強めるホームチームの勢いにやや押されたリバプールは、スピーディーな攻撃からチャンスを伺い続けたが、パスコースやドリブルを読んだ相手守備陣に手を焼いて、なかなかシュートチャンスまで持ちこめない。

 それでも、時間の経過とともに、ナポリの面々に運動量の低下が目立ち始めると、リバプールはギアを上げて、敵ゴールを脅かす。65分に相手のミスからサラーが、74分にはマネが、それぞれエリア内から渾身のシュートを放ったが、二つともメレトの好守に阻まれた。

 守護神の堅守に応えたいナポリは終盤に均衡を破る。82分、カジェホンがPKを獲得すると、ビッグチャンスを逸していたメルテンスが落ち着いて決めたのだ。

 先手を取ったナポリは残り時間が刻一刻と短くなるなかで、自陣にプレスバックして逃げ切りの態勢を固める。対するリバプールは、87分にヘンダーソンを下げてシャキリを投入して攻勢を強めていったが、眼前に立ちはだかる水色の壁を打ち崩すことができなかった。

 ディフェンディングチャンピオンに真っ向勝負を挑んだナポリは、アディショナルタイム2分に突き放す。途中出場のジョレンテがダメ押し点を奪ったのだ。

 最後まで懸命に走り続け、巧みな守備も披露したナポリは、そのままリバプールを封殺。結局、2-0で勝利。その結果、前回大会の覇者に開幕戦で土が付く結果となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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