途中出場の田中亜土夢が値千金の決勝ゴール!C大阪が浦和に競り勝ちACL出場圏に近づく4連勝!

2019年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

浦和は7試合勝利なしと、厳しい状況が続く

決勝ゴールを挙げたC大阪の田中。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグは9月13日、代表ウィーク明け最初の試合となる26節の2試合が各地で開催。埼玉スタジアム2002で行なわれた浦和対C大阪の一戦は、2-1でC大阪が勝利を収めた。
 
 浦和は、興梠慎三がルヴァンカップで負傷交代し、出場が危ぶまれていたが、1トップで先発出場。一方でC大阪は、負傷中の清武弘嗣に代わって、前節に引き続き柿谷曜一朗が左サイドを務めた。
 
 試合は序盤から、お互いにボールを前に運べず、中盤での攻防戦となり、なかなかシュートチャンスまでいけない。横パスを繋ぎながら敵陣まで相手を押し込むも、最後の縦パスやスルーパスの精度が悪く効果的な攻撃を繰り出せない。

 浦和は23分、右CKのこぼれ球に反応した長澤和輝が、ペナルティエリア手前左から思い切りよく右足を振り抜くも、クロスバーの右上に外れる。これがこの試合のファーストシュートに。
 
 39分には、味方の浮き球のパスに右サイドをフリーで抜け出した興梠が、すぐさま折り返すもゴール前の武藤雄樹には合わず、相手DFにはね返される。前半最大のチャンスだったが、モノにできなかった。
 
 その後も、膠着状態が続き、これといった決定機がないままスコアレスで前半を折り返した。
 
 後半の立ち上がりについに試合が動く。左サイドを持ち上がったC大阪の丸橋祐介がペナルティーエリア手前から逆サイドへパスを供給すると、走り込んでいた松田陸が右足でグラウンダーのシュートを放つ。これが相手DFの間を抜けて、ゴール左に突き刺さり、C大阪が先制に成功する。松田は今シーズン初ゴール。
 
 1点のビハインドを負ったホームチームは、55分に汰木康也に代えて、荻原拓也を左のウイングバックに投入する。
 
 すると60分、左サイドを持ち上がった荻原が、角度のないところから積極的にシュートを放つと、GKがわずかに触れて逆サイドのポストを直撃。こぼれ球に反応した興梠が落ち着いて押し込み、同点ゴールを挙げる。約3か月ぶりのリーグ戦出場となった荻原の気持ちの入ったプレーが得点に結びついた。興梠は得点ランク3位の今季11点目に。
 
 しかし浦和は82分に、阿部勇樹が2枚目のイエローで退場。
 
 10人となった浦和に対し、攻勢を強めるC大阪は84分に、右サイドでのパス交換から藤田直之が中央に預けると、パスを受けた途中出場の田中亜土夢がペナルティエリア手前から右足を振り抜く。ドライブのかかった軌道のボールはゴール左に吸い込まれ、値千金の追加点。このゴールが決勝点となり、C大阪が2-1の勝利を飾った。
 
 この結果、4連勝のC大阪は暫定で5位に浮上し、目標のACL圏にさらに近づいた。浦和はこれで7試合勝利なしと、苦しい状況が続いている。
 
 次節は、浦和はアウェーで鳥栖と、C大阪はホームでG大阪との大阪ダービーを戦う。
 
【浦和 1-2 C大阪 PHOTO】田中亜土夢の値千金の決勝ゴールでACL出場圏に近づく4連勝!

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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