「メッシもスアレスも騙されたと…」ネイマールの移籍破談でバルサに広がる“疑心暗鬼”

2019年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

MSNの再結成に期待は膨らんだが

開幕3試合で1勝1分け1敗と調子が上がらないバルサ。メッシ不在の影響が色濃く……。(C)Getty Images

 今夏最大のメガディールとなるはずだった、ネイマールのバルセロナ帰還オペレーション。成立目前とされながらも最終的に条件面で折り合わず、ブラジル代表エースのパリ・サンジェルマン残留が確定した。
 
 ネイマールの落胆ぶりは想像に難くないが、それはバルサの元チームメイトたちも同様のようだ。スペイン全国紙『Marca』は「バルサのロッカールームで膨らむ不満」と題して、次のようにレポートしている。
 
「ネイマールのバルサ復帰によって、チームにはMSN(リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのトリオの呼称)の再結成を望む声が大勢を占めていた。とくにメッシやスアレスら年長者たちは切望したとされ、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長も獲得に向けて注力すると約束したという。だが、クラブ首脳部はかならずしも積極的ではなかった。交渉は決裂に終わり、選手たちは騙されたような気分になっているのだ」
 
 
 さらにパリSGによる逆オファーで、「金銭+3選手」の条件に含まれていたイバン・ラキティッチに対しては「落ち着かない日々を送っただろう。エルネスト・バルベルデ(監督)が必要だと断言しても、心中穏やかではなかったはずだ」と記し、同じくトレード要員でレンタル移籍を拒否したとされるウスマンヌ・デンベレに関しては、「またしても彼はプロフェッショナリズムに欠けた行動に出た」と断じている。
 
 メッシの欠場が続くラ・リーガでは、開幕3試合で1勝1分け1敗と低調なスタートを切ったバルサ。『Marca』紙は「ネイマールはメッシ依存症を克服する切り札だったが……」と綴りつつ、最後は「今回のインターナショナル・ブレイクはまさに渡りに舟。怪我人がみんな戻ってくるだろうし、バルベルデがいま一度、ロッカールームの雰囲気をポジティブなものに変えるだろう」と期待を込めた。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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