【磐田】わずか4勝、しかも最下位で残り10試合。さあ、どうする? 大久保嘉人の答は――

2019年08月25日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「考えてやれれば、普通のチームに戻れる」

コンディションを上げてきている大久保。次節はチームを救うゴールを決められるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ第24節]磐田0-2C大阪/8月24日/ヤマハ
 
 フェルナンド・フベロ新監督を迎えての初陣、最下位に沈むジュビロ磐田はセレッソ大阪と対戦し、5試合ぶりの白星を目指したが、残念ながら0-2の完敗を喫した。この結果、同節に浦和レッズに逆転勝ちを収めた17位の松本山雅FCとの勝点差は「5」に広がり、さらに状況は厳しいものとなった。
 
 残り10試合で、どこまで巻き返せるか――報道陣から今後の展望について質問を受けた大久保嘉人は、「自信を持ってやらないといけない」と答えた後、こう続けた。
 
「ゴール前に関しては、もう少し落ち着いてやらないと。連係がない。連係は非常に大事で、それができれば、その後のプレーもやりやすくなる。頭を動かして、考えてやれれば、普通のチームに戻れると思う」
 
 大久保はまた「余裕がない」とも言う。今節のC大阪戦に関しては、「セレッソはあまり来ない。ディフェンスはあれだけゆっくりしているのに、(自分たちは)急いでしまう。後ろから来ているんじゃないかって」と分析する。
 
 発する言葉は、時に手厳しい。連動性の欠如に苦言を呈し、「槍のようにどんどん行って、そこで取られて、また走って。走るだけなら、ジュビロは断トツですよ」と嘆く。
 
 もっとも、それだけの走力を備え、しかもチーム全体が必死に戦っているからこそ、「歯がゆい。もったいない」と唇を噛む。
 
 新指揮官の下、攻撃も守備もこれまで以上にアグレッシブに戦えるようにはなった。「ゴール前に入ってくる人数はけっこう増えた」と大久保も少なからず手応えを感じている。トレーニングでも「バチバチ行くようになって、それはすごく良いと思う」とも。
 
 負のスパイラルから抜け出すためには、とにかく勝利しかない。経験豊富な点取り屋は、「やるしかない」と表情を引き締めた。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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